ロックフォード・フォズゲイトの話題の新スピーカー、T5。有力ショップの実装体験から、その魅力を浮き彫りにしていこうとしている当企画も、いよいよ最終回。
今回は滋賀のサウンドステーション・ウイニングの中江さんにご登場願い、T5の実力をたっぷりと教えていただいた。
ところで、中江さんの持つ、これまでのロックフォード・スピーカーのイメージとは。「元気が良くて派手、というイメージです。対応力は幅広いんですよ。プロセッサーを使ってまとめていけば、ガンガン鳴らしたいという人にも、ピュアな感じで聴きたいという人にも、それぞれ満足していただけるスピーカーですね」とのこと。
では、さっそくT5の話しに入りたい。中江さんが初めてT5の音を聴いたのは、今年の3月。他店のデモカーでT5を装着したクルマがあり、それを聴いたのが最初だという。「高域が厚く、伸びやかだと感じました。結構、気に入りました」。
その後すぐに、T5登場のニュースを耳にしたウイニングのユーザー3名の方が、いち早くT5への換装をご希望され、さっそく装着。もちろんお三方とも根っからのロックフォード・ファン。取り付け後、中江さんはさらにT5の魅力を確信。「高域の良さは最初に感じたとおりでしたが、中・低域が『腰太』であることを新たに感じました。しっかりしていて、かつ音の輪郭がはっきりしている。キレイに聴かせつつ、どっしりとも聴かせる。良いスピーカーが出てきたものだと改めて思いました」。
さて、今回ここでご紹介するbBは、白波瀬さんの愛車。ウイニングで最初にT5を取り付けたうちの1台だ。システムは、ソースユニットにカロッツェリアのDEH-P01、以下のユニットはすべてロックフォード。アンプにT600-4とT500-1を使用、サブウーファーはP3。白波瀬さんはさっそく『ACG in 関西』に参加。今後は同イベントの中のサウンドコンペ、サウンドファナティックへのエントリーを計画しているとのこと。出来上がりの音に期待以上の満足感を得ているからなのだが、それに加えて、ウイニングから同コンペに出場したクルマが2台優勝、それに触発されて、というところでもあるようだ。その2台のうちの1台が、T5装着車。刺激を受けるのも当然。
さて、中江さんにさらに突っ込んだことを質問してみた。組み合わせるアンプやサブウーファーには、どのようなものが向いていそうか。「アンプに関してはまず、このbBのように、パワーのあるタイプが向いています。中・低域の『腰太』さが大きな魅力ですから、それを引き出さないともったいない」。その上で「いろいろなタイプのアンプを試してみたい。他のアンプならどんなサウンドになるのか、期待がふくらんでいます」。
サブウーファーについてはどうだろう。「さらっと聴きたい、という場合には、敢えてサブウーファーレスでもイケますね。T5の中・低域がしっかりしていますから。さらに濃密な音がほしいとなれば、やはりパワフルなサブウーファーがおすすめです。また、ハイファイ方向のサブウーファーとも組み合わせてみても面白そう」。
ちなみに中江さんは、T5をかなりお気に入りのご様子。「例えば、J-POPなどでは、音源自体が中・低域が弱めのものも多いんですが、T5で聴けば、極端な話し音源自体の弱点までカバーしてくれますよ。そしてツイーターも伸びてますから、クロスポイントを高めに設定しても低めに設定しても、それぞれ良い効果が得られる。よく聴く音楽のジャンルに合わせて、その都度ベストな調整が可能。対応力がこれまで以上に幅広くなっているんです」。
ロックフォードの良さを継承しつつ、それでいて、新次元の魅力を切り拓いたT5。さまざまなシーン、コンテスト、イベントで、今後もさらに注目度が上昇していく予感、大。この波に、乗り遅れないよう注意デス♪