大注目の新製品『DIATONE SOUND.NAVI』2014年モデル。それについてのプロインストーラーのジャッジメントをご紹介している当コーナー。今週は岡山県の人気ショップ、エスイズの佐藤さんにご登場願い、“NR-MZ90PREMI”についてのズバリなインプレションをお聞きした。さて、佐藤さんの評価やいかに…。
最初に、“NR-MZ90PREMI”のファーストインプレッションからお聞きした。
「まず、電源ハーネスでここまで音が変わるのかと驚きましたね。ハーネスのみの聴き比べをしてみたのですが、例えばRCAケーブルを一般的なものからハイエンドケーブルに変えた時くらい、それくらいの違いがあるんですよ。このハーネスのおかげで、素の音がかなり良くなりましたね」
では、実際にクルマに搭載してみての印象はどうだったのだろうか。
「2ウェイをマルチ接続で鳴らしている時に、ミッドウーファー帯域に“マルチウェイタイムアライメント”をかけるという“仮想3ウェイ調整”(“マルチ & パッシブ設定の3ウェイ/L”)ができるようになりましたが、これは相当に効きますね。
これまで2ウェイシステムの場合は、どのようなヘッドを使うにしても、まずはスピーカーの特性を活かすことを優先させてきました。例えば、ボーカル帯域を鳴らすことを得意とするスピーカーなら、まずはそこを伸ばしてやろうとする考え方です。
2ウェイシステムでは、すべての要素について満点回答を出すことが難しい、ということでもあるんですよ。ミッドウーファーが広い帯域を担当する以上、やむを得ない部分が少なからず存在してしまうんですね。なので、得意なところを伸ばすことでベストを引き出していきます。
ところが、この“仮想3ウェイ調整”があれば、ほぼすべての要素で“ベスト”を引き出せる。特に違ってくるのは、躍動感、奥行き感、立体感、音の輪郭。これらはそれぞれかなり良くなりますね。
もう、抜群です。こんな機能があったらいいなと思っていたものを、やっと搭載してくれた、という感想です。“NR-MZ90PREMI”、相当に気に入っています(笑)」
佐藤さんにとって、会心の1台であることは間違いないようだ。さて、どのようなタイプのユーザーにおすすめなのかも聞いてみた。
「どのような方にも広くおすすめしたい製品ですね。まずエントリーユーザーにはこれまでどおり、おすすめしていきたいと思っています。『DIATONE SOUND.NAVI』+エントリースピーカーでイイ音を楽しんでいただきたいですね。
そして、そこそこのシステムアップまでを視野に入れている方にもおすすめです。“NR-MZ90PREMI”は、完璧に期待に応えてくれるはずです。特に2ウェイシステムの方にとっては、“仮想3ウェイ調整”の恩恵が大きいですから、本当におすすめです。
さらには、本格ハイエンドシステムを目指す方にもおすすめしたいですね。びっくりするくらいの音が聴けると思いますよ(笑)。『DIATONE SOUND.NAVI』はエントリー向け、と思っている人も少なくないと思うんですよね。しかしナメてはいけません。これは相当にポテンシャルの高いヘッドユニットですよ」
最後に、いろいろな部分で向上しているという“カーナビとしての使い勝手”についてもお聞きした。
「今回のモデルは、カーナビとしても“痒いところに手が届く”製品に仕上がっていますよね。総合力も間違いなく向上しています。
多くの人にこのモデルの素晴らしさを伝えたいと思っています。お近くにお住まいでまだ聴いたことのない方は、ぜひ、当店まで聴きに来ていただきたいですね。とにかく、おすすめです」
さて、まとめよう。
佐藤さんの評価は「ハーネスのおかげもあり、素の音質が相当に向上している。さらに“仮想3ウェイ調整”の威力は抜群。エントリーユーザーはもちろん、超ハイエンドシステムの構築まで考えている人にもおすすめの、大プッシュ・モデル」ということになる。
佐藤さんがここまですすめる、“NR-MZ90PREMI”。まだその音を聴いたことがない人は、すぐにでも聴きに行くべきだ!