ヤマハブースにある参考出展車/試作車『Resonator125(レゾネーター)』が面白い。音楽のヤマハを原点に持つヤマハだけに、楽器製造のクラフトマンシップが融合しているのだ。
軽量・スリム・コンパクトな車体に、125ccの空冷シングルエンジンを搭載。シルエットや車体構成は、どちらかといえばオーソドックスだが、各パーツの素材が注目に値する。
タンクサイドとリアカウルには、ギターやピアノ製造技術で培われた天然木を用いた化粧パネルを採用し、マフラーやタンクキャップには管楽器の匠の技である彫刻(エングレービング)を施した。バイクの枠を超えた高級感も漂うほどで、いまにも音色を奏でそうだ。
また、乗っているときも乗っていないときもシームレスで楽しみがつながるスマホ多機能メーターをはじめ、リフレクターではなく、LED素子を集積させたバルブで配光性能を満たす新世代ヘッドランプなど、装備面も先進的。
ヤマハブランドならではの感性と質感で、若者のインスピレーションを刺激し、「バイクと共にあるライフスタイル」を提案するオーセンティックスポーツのコンセプトモデルとなっている。