いすゞ自動車は、今回発表された新型トラック『GIGA(ギガ)』のルーツである、1948年製造の『TX80型5t積みトラック』を展示。ピカピカにレストアされた往年の“働く車が”存在感を示している。
これはいすゞの前身「ヂーゼル自動車工業」が製造したもので、戦後の産業復興の需要に応え大型長距離輸送に貢献するなど、いすゞの大型トラックの礎を築いたモデルでもある。
北海道の帯広で走っていた個体を1980年代に引き取り、96年から97年にかけてレストア。6ボルトのバッテリー、4段ギアボックスにハイ&ローの副変速機、木製の内張り、腕木式方向指示器など、当時の造りをそのままに伝えている。
いすゞ総合サービスセンター・川口で保管動態保存され、今も30~40km/hのスピードは出せるという。塗装色は、当時のオーシャンブルーを再現。実車を前に「懐かしい」と溜息をつく年配来場者もいた。
同ブースの担当者は、「TX80型はギガのルーツ。そのものづくり精神と技術は新型ギガまで受け継がれています。新旧のトラックを見比べながら、いすゞの取り組みを見てほしい」と説明している。