北海道札幌市の中小企業、トミタはエネルギー関連の展示会「ENEX2016」に驚くような4tトラックを出展した。「ステージマシン」と名付けられたそれは、片方の側面全体に太陽光パネルが組み込まれ、もう一方はオープン式のステージなっているのだ。
「トラックには30kWの蓄電池を積んでいて、太陽光で発電した電力をそれに充電し、音響や照明などの機材へ電力供給できるようになっているんです。このトラックさえあれば、発電機もいらないので、野外の音楽イベントにはうってつけだと思います」と同社の佐山廣和社長は話す。
レンタル料は1日20万円だが、音響機器などの積み卸しもしなくてもイベントを開催できるとあって、アーチストの評価が高く、全国からいろいろと声がかかっているという。今年秋にはすでに九州でのライブイベント巡りが決まっている。
「音楽イベントだけでなく、災害支援でも活用できると考えています。電気も供給でき、荷台には救援物資を積載することができますからね。また、荷台に布団を敷けば、簡易宿泊施設としても使えます。このトラックはいろいろな可能性を秘めていると思います」と佐山社長。売ってほしいという人が後を絶たないそうだ。