ポルシェ・ジャパンの七五三木敏幸社長は2月23日に都内で開いた改良新型『911カレラ』発表会で、新開発のダウンサイジングエンジンについて「エンジン水冷化と同等か、あるいはそれ以上の大きなマイルストーンだ」と強調した。
911カレラおよび同カレラSの改良新型には、ともに3リットル水平対向6気筒ターボチャージャーエンジンが搭載され、従来型から排気量はそれぞれ400cc、800ccダウンサイズされたが、いずれも最大出力で20馬力、最高トルクは60Nm向上している。
七五三木社長は「高効率および低燃費を実現するため、先代モデルと比較して排気量は小さくなったが、より高いパフォーマンスを誇るライトサイジングの見本だ」と、ダウンサイジングではなくライトサイジングと表現。
さらに「ポルシェは昨年のルマン24時間レースで17年ぶりの総合優勝を果たした。ライバルたちと比べて最も小さな排気量ながら効率性に優れた『919ハイブリッド』での勝利は、ポルシェのライトサイジングコンセプトやターボテクノロジーがいかに優れているかの証」とも付け加えた。
その上で「のちに911の歴史を振り返った時に、エンジンのライトサイジングおよびターボ化は1997年のエンジン水冷化と同等か、あるいはそれ以上の大きなマイルストーンといわれるだろう」と述べた。