ランボルギーニのユーザーカスタマイズプログラムである“アド・ペルソナム”。このプログラムの日本での期待について、アウトモビリ・ランボルギーニS.p.Aアド・ペルソナム・マネージャーのヴィットリオ・ガバ氏は、「日本は我々にとって非常に重要で、昨年は世界で2番目に大きな市場だ」と評価したうえで、アド・ペルソナムにおいても、「日本のユーザーはユニークなクルマを作りたいという気持ちが強い」とコメント。
実際に昨年は日本で販売した『アヴェンタドール』の60%がアド・ペルソナムプログラムだった(世界平均は58%)ことから、今回の訴求を基に、「日本市場では更なる期待をしている」と話す。
では具体的にアド・ペルソナムプログラムを利用した場合の納期と金額はどうか。どちらも組み合わせや新規開発が含まれるかどうかで違ってくるが、「我々がすでに提供している組み合わせであれば、納期に遅れはない。そうでない場合、例えば革の色など新たに開発をする場合には1から3か月ほど時間がプラスでかかる」とガバ氏。因みにこれまでの最長期間はプラス5か月だという。
また、金額については、「アヴェンタドールで1万2000ユーロ。『ウラカン』で6000ユーロほどがおおよその平均金額だ」と述べ、この差についてガバ氏は、「アヴェンタドールのほうがアイテム数の多さとともに、ランボルギーニのトップレンジなのでより金額を払おうという意欲を持っているようだ」とした。
アド・ペルソナムを利用する際、例えばこれまでにないカラーなどを注文する場合には、「まず絵やサンプルでどういう色なのかを(ユーザーに)聞く。それを基に、塗装とデザインセンターと一緒になってサンプルを作り、その中から選んでもらう」とガバ氏。そして、「ユーザーの満足を得るためにいろいろな部署がコーディネーションなどを決め、かつ、ランボルギーニの価値を損ねないようにしている」と述べる。
将来アド・ペルソナムをベースとしたワンオフモデルの作成はあるのか。「別にワンオフプログラムがあり、ランボルギーニ生誕100周年を祝う『チェンテナリオ』がそれにあたる」として、ガバ氏は否定する。そして、「これからもクルマのデザインはランボルギーニが決めていくものだ」とあくまでもランボルギーニ主導でのプログラムであることを強調した。