ドイツの高級車メーカー、アウディは4月6日、改良新型『A3』と『A3スポーツバック』を欧州で発表した。
A3は、アウディの主力コンパクトカー。2012年春、ジュネーブモーターショー12で初公開された。今回、3ドアのA3と5ドアのA3スポーツバックが、デビュー4年を経て、初の大幅改良を受けた。
外観は、フロントを中心にフェイスリフト。六角形が強調された新グリルをはじめ、ヘッドライト、バンパーが新デザインとなり、表情が変化した。アウディが力を入れるヘッドライトについては、キセノンプラスが標準。オプションで、セグメント初の「マトリクスLED」が用意される。リアは、テールランプやバンパーが新しい。
室内は従来デザインを、ほぼ踏襲。ただし、ステアリングホイールが3本スポークの新デザインとなり、MMI(マルチ・メディア・インターフェイス)も最新版にアップデート。新型『TT』から導入が開始された「アウディ・バーチャル・コクピット」が、オプションで選択できる。
欧州仕様のエンジンは、ガソリン3、ディーゼル3の合計6ユニット。中でもガソリンには、A3としては初めて、3気筒の1.0「TFSI」を設定。直噴1.0リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力115hp、最大トルク20.4kgmを発生する。アウディは、「この入門ガソリンエンジンは燃費に優れ、運転する楽しさも一切犠牲にしていない」と説明している。