プジョー『308GTi by プジョースポール』は、その名の通り、プジョースポールの手でチューニングを施された、スポーティモデルである。
プジョー『308』のメイン車種となる『308ハッチバックアリュール』との比較では、全長、全幅は同一。全高はやや低い1466mm(アリュールは1470mm)だ。車両重量は、アリュールの1290kgに対し、1320kgと若干重くなっているが、「他車と比較をしても十分に競争力のある軽さだ」とは、プジョー・シトロエン・ジャポン広報室の英信司さんの弁。
エンジンは1.6リットル4気筒ターボで、トランスミッションは6速マニュアル。最高出力は270馬力と250馬力の2種類があり、それぞれトルクはどちらも330Nmである。燃費は270馬力で15.9km/リットル、250馬力で15.5km/リットル。アイドリングストップ(スタート・ストップ)を搭載する。また、トルセンLSDを270馬力に採用し、タイヤサイズは235/35 19インチと、225/40 18インチを装着。ホイールのデザインも異なっている。
エクステリアデザインは、プジョーロゴとライオンエンブレムの付いた専用のフロントグリルを採用。「これまではボンネットフードにライオンのバッチがあったが、グリルに移っている」と英さん。また、サイドスカートやアンダーガーニッシュも新しく装備された。そして、塗装は特徴的、かつ象徴的なカラーである、クープ・フランシュを270馬力に設定。「フランス語でフランシュはスパッと切った、クープはカットという意味がある」という。このカラーは、30万円のオプションで受注生産となる。
インテリアでは、シートが270馬力と250馬力では異なっている。270馬力はレッドステッチが入ったプジョースポールのフロントバケットシートに対し、250馬力は、レッドステッチが入ったテップレザーとアルカンタアラーのコンビネーションスポーツシートを採用。「それ以外については、ダッシュボードのインストルメントパネルなども同じである」と述べた。