三菱自動車は11日午後、国土交通省自動車局に報告を行った。『ekワゴン』など軽自動車4車種だけでなく、『RVR』など三菱製の現行9車種についても、「机上計算により算出したものがあることが疑われる」(相川哲郎社長)ことを明かした。
「RVRベースになっているモデルの技術的な走行抵抗から、断面積などを机上計算したデータが見えている。今時点でねつ造したということはいえない。全車種について点検を行っているが、RVRは大きなかい離があった」(横幕康次執行役員 開発本部長)
RVR(16型)についての判明で、それ以前の製造のものは調査している。また、他のすでに販売を終了した車種もその可能性があるが、相川社長は次のように述べた。
「調査と並行して正しい測定方法での燃費も測定している。届け出た燃費とかい離はなかった。燃費は届け出た数字とほとんど変わらない値が出ている」
そのため「燃費届出値を修正する必要はない。販売、生産停止に当たらない。こういう場場合に販売停止すべきという明記はないので、今後の指導を待ちたい」(前同)と、販売体制などの見直しがないことを言及した。