現代翻訳児童文学の半世紀を伝える展示会を実施している国際子ども図書館では、関連イベントとして、講演会「翻訳という魔法のメガネ―海外児童文学受容の50年」を6月18日開催する。申込みは中学生以上、定員100名で先着順。
国立国会図書館 国際子ども図書館では、2015年から2016年にかけてリニューアルを行った。7月24日までは、リニューアルを記念した展示会「現実へのまなざし、夢へのつばさ:現代翻訳児童文学の半世紀」を開催している。
1970年代以降の翻訳児童書の多様性を捉えようとする展示会では、古典的作品の紹介が一段落して以降、新たな段階に入った翻訳児童書の半世紀を紹介している。「ハリー・ポッター」シリーズにより身近になったファンタジーだけでなく、離婚や貧困、病気や戦争など、子どもを取り巻く過酷な現実を直視する作品が次々に紹介されるようになった背景を探る。
講演会では、展示会を監修する日本女子大学家政学部児童学科教授の川端有子氏が講師を務め、日本に紹介されてきた海外の児童文学の多様性について語る。参加費は無料。