日本政策金融公庫は、7月1日に第4回高校生ビジネスプランコンテストの応募登録(エントリー)を開始する。高校生ならではの自由な発想や創造力を生かしたビジネスプランを募集する。応募ビジネスプランシートの提出は、10月12日まで。
「高校生ビジネスプランコンテスト」は、実社会で求められる「自ら考え、行動する力」を養うことのできる起業教育を推進することを目的に行われるコンテスト。全国の高等学校(中等教育学校後期課程を含む)の生徒からなるグループまたは個人を対象に、自由な発想や想像力を生かしたビジネスプランを募集する。
ファイナリスト(最終審査会参加者)発表は、12月上旬予定。審査では、商品・サービスの内容、ニーズの把握と具体的な顧客の想定、必要な経営資源の考慮、収支計画などを総合的に見る。外部の審査員および高校生ビジネスプラン・グランプリ実行委員会が評価内容を精査のうえ、ファイナリスト10組を決定する。応募者全員には、アドバイスなどのコメントがついた審査結果通知が送られる。
最終審査会・表彰式は、2017年 1月8日に東京大学伊藤謝恩ホールにて行われる。最終審査会では、ファイナリスト10グループ・個人によるプレゼンテーションでグランプリが決定される。審査員は、大学教授、起業家、起業教育関係者など8名程度。また、実際に起業を実現した経営者または有識者による特別講演も同時に開催される。最終審査会終了後は、ファイナリスト同士や審査員との親睦を深めるために交流会の開催も予定されている。
応募登録(エントリー)締切りは9月16日まで。エントリー後、ビジネスプランシートを提出する。ビジネスプランシート提出の締切りは 10月12日。ビジネスプランシートは、日本政策金融公庫Webサイトの「高校生ビジネスプランコンテスト」からダウンロードできる。
過去のビジネスプランの例には、学校などで出た家庭では洗濯しづらい洗濯物をまとめて回収してクリーニングし、翌朝に依頼先の学校に配達する「親孝行サービス」、一人暮らしの高齢者を対象にした通信機能付きじょうろで、家族が安否を確認できるようにする「じょうろ見守り隊」などがあった。
なお、日本政策金融公庫は、職員が高校を訪問し、無料でビジネスプランの作成方法をアドバイスする「出張授業」も実施中。また、オンライン講座「gacco(ガッコ)」と連携し、武蔵大学経済学部高橋徳行教授による講義も提供中。出張授業の詳細は日本政策金融公庫Webサイトで、gacco詳細はgaccoの日本政策金融公庫ページで確認できる。