11月上旬、米国ラスベガスで開催されたSEMAショー16。同ショーにおいて、トヨタ『86』にフェラーリのエンジンを載せた『Gumout GT 4586』が初公開された。
このプロジェクトは2016年7月末、米国のプロドリフトドライバー、ライアン・トゥレック選手を中心に立ち上げられたもの。トヨタ86に、大胆にもフェラーリのV8エンジンを移植するという内容。
移植されたのは、フェラーリ『458イタリア』用のV型8気筒ガソリンエンジン。458イタリアは、直噴4.5リットルV8ガソリンエンジンをミッドシップに搭載。最大出力570ps/9000rpm、最大トルク55.1kgm/6000rpmを引き出す。0-100km/h加速は3.4秒、最高速は325km/hと世界屈指のパフォーマンスを実現していた。
このエンジンを、トヨタ86の2.0リットル水平対向4気筒ユニットに代えて搭載。車名の「4586」とは、フェラーリ『458』とトヨタ86の造語となる。
このGumout GT 4586が完成し、SEMAショー16で初公開。ボンネットフードを取り付けず、フェラーリエンジンがむき出しとなった姿は、迫力満点。もともと、フェラーリのミッドシップに積まれていた同エンジンだけに、86のフロントバンパーの左右から、排気パイプが出ている様子も見て取れる。