KTC(京都機械工具)もオートサロンに毎年出展している企業のひとつだ。今年は人気のネプロスの新製品4点、ネプロスの新キャラ、ツールボックスの新色、工具用のキャリアバッグ、ターポリンリュックといったグッズ類と豊富な展示で盛り上がっていた。
新製品は、6.3sqと9.5sqのラチェット各1本と6.3sqのハンドル2本の計4本。ラチェットはロングタイプ。ハンドルはこれまでスタンダードサイズだけだったものにロングとショートが追加され、これでネプロスシリーズのラインナップは大抵の用途・サイズに対応したことになる。
ネプロスはラチェットのギアを通常の36枚から90枚に増やし、小さい角度でもしっかりトルクをかけることができる。小さい角度でも絞めつけや緩めができるということは、小さい隙間でレバーのストロークがとれないようなところでもしっかり作業ができるということだ。一度使うとその感触と作業性の良さで多くのエンジニア、メカニックの評価を得ている。
すっかり定番商品となった漆塗りラチェットシリーズも健在で、最近では海外からの問い合わせも増えているという。また、KTCには「ケイティ(K.T.)」という公式キャラがいるのだが、昨年新たにネプロスのキャラクターとして「匠 鏡子さん」が加わった。鏡子さんはケイティのいとこだそうで「効きネプロスのお作法」をメールマガジンで教えてくれるという。
今年はグッズ関連の展示も増えたのが、KTCブースの特徴でもある。まず目を惹くのは「ZUCA」製のKTCオリジナル製品のキャリーバッグだ。ZUCAは機内持ち込み可能サイズで大径ホイールが特徴の実用性の高いキャリーバッグで、スタイリスト、カメラマンなどにも愛用者が多い。そのZUCAキャリーバッグが工具用キャリーケースとしてKTCブランドで昨年12月から発売されている。中には5つのポーチが収納され、専用の工具ケースも入っている。
ターポリンのリュックも新商品として追加され、既存のリュックやショルダーケース、グローブ、防寒具、人気の工具ノートなどオフィシャルショップではなじみのある製品が、ブースでは手に取って確かめることができる。
カラーバリエーションが豊富なツールボックスにも新色が追加され、展示してあった。シーベッドブルーとランドブラウンの2色だ。落着きのある色合いでなかなかしぶい。
KTCというと高品質だが、相応に高いというイメージがある。今年からWRCに復活するトヨタチームの正式工具はKTCが採用されるなど、実際そうなのだが、ブース担当者によれば「たしかにラチェットの品質は音にまでこだわることもありますが、製品のラインナップは多く、グッズ類も力を入れているので、もっと気軽に接してほしい」とのことだ。
ブースは工具やツールボックスだけでなく、紹介したようなグッズ、アパレル用品(スパナ柄のネクタイなどもある)もたくさん展示してある。入りやすくいろいろな商品をウィンドウショッピングのように楽しめる。