日本でトヨタ『カムリ』と言っても話題になることは少ないが、ここタイでは状況が違う。ホンダ『アコード』と並んで大人気の高級セダンなのだ。
トヨタはタイにおいても信頼性の高さから絶大な人気を持つブランドで、カムリはそのラインナップにおいて最上級セダンとなる。だから「信頼のトヨタでいちばんいいセダンを買おう。じゃあカムリだね」という実にわかりやすい理由から選ばれ、販売台数も多いのだ。
もうひとつタイの自動車業界を語るうえで外せないのが、タイの人々はスポーティなクルマが好き。そしてドレスアップも大好き、ということだ。
ではそんなタイで、大人気のカムリにどんな仕様が生まれることになるか。「Extremo」といったエアロ仕様や、「ESPORT」という北米仕様に近いレクサス似のフロントバンパーを組みあわせたドレスアップ仕様が、カタログモデルとして登場することになるのだ。
日本ではハイブリッド車だけが販売されているカムリだが、タイでは2.0リットルと2.5リットルのガソリンがあり、そして2.5リットルエンジンのハイブリッド車が最上級という位置づけ。
そんなカムリの価格はスタンダードモデルでも139万9000バーツ(約450万円)。物価を加味すると、日本でいえば1000万円オーバー感覚でレクサス『LS』並みの超高級車なのだ。「カムリExtremo」が148万9000バーツ、「カムリ ESPORT」は163万9000バーツからとなる。