アストンマーティンのスポーツクーペ、『ヴァンテージ』新型と思われる非公式スパイショットを入手した。ほぼ市販直前と思われるボディは、一見してアストンマーティンとわかるものの、『DB11』や『ヴァンキッシュ』とは明らかに異なるデザインテイストが採用されている。
2016年に登場したDB11に続く、新世代アストンマーティン商品群の第2弾として登場が予告されてきたヴァンテージ。これまでも開発テスト車とおぼしき車両は、ドイツ・ニュルブルクリンクなどで目撃されてきた。しかし、大袈裟なカモフラージュが施されているものの、デザインのディティールまで確認することができる状態での露出は今回が初めてだ。
そのデザインからは単にDB11のコンパクト版ではないことが窺える。DB11よりもタイトに縮められたホイールベース、薄くシャープなサイドウインドウ、細く切れ長の前後ライト、そして大胆にせり出したリアのディフューザー&マフラー部…エレガントなDB11とは対照的な力強いシルエットはまさに、2015年に公開された『007 スペクター』でボンドカーとして登場した『DB10』の流れを汲んだものと言えそうだ。
また、ルマン24時間レースなどでの活躍もあり、「ヴァンテージといえばV8」というイメージも根強い。アストンマーティンはダイムラーとの技術提携によりメルセデスAMG製のV8エンジンをすでにDB11に搭載しているが、これが新型ヴァンテージに搭載される可能性も高く、大きなニュースとなるだろう。
同社アンディ・パーマーCEOはかねてより、新型ヴァンテージのローンチを「2017年の暮れ」と明かしていた。2005年以来、実に12年ぶりとなるフルモデルチェンジだけに、その進化には大いに期待が持てる。