BMWは現在、『5シリーズセダン』の電動版となる『i5セダン』を開発中だが、その派生ワゴンとなる『i5ツーリング』最新プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。
i5セダンはすでにプロトタイプが公式リークされているほか、ツーリングを設定することも発表されているが、実車の姿は未だ公開されていない。
欧州ではエレクトリックワゴン市場に加熱の兆しがみられ、プジョーは昨年9月発表した『e-305SW』の出荷を開始、プラットフォームと電動システムをプジョー『308』と共有するオペル/ボクスホール『アストラ スポーツツアラー』や、2023年にはVW『ID. Space Vizzionコンセプト』の市販バージョン(ID.7と予想)、アウディ『A6アバント e-tron』など続々市販化が期待されている。
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スウェーデンの氷上で捉えたプロトタイプは、そのディティールを隠しているが、「Electrified Vehicle」と記されたドアのステッカーに加えて、ブランクオフのグリルと排気管がないことから、ICE(内燃機関)の5シリーズではないことは確実だ。
また大型のフロントブレーキと、レッドキャリパーから判断すると、噂の最強モデル「i5 M60」の可能性が高い。フロントフェンダーの偽装テープの下に「M」バッジが隠れていると思われ、少なくともMスポーツパッケージを備えているはずだ。またプロトタイプの1台にはスポーティーな外観のサイドミラーが付いていることに気づくが、実はこれは以前の「M5」が装備していたものだ。
側面を見ると、オーバーハングがかなり長いことがわかるが、これはi5が内燃エンジンの5シリーズと同じCLARプラットフォームを共有しているため。またドアハンドルがフラッシュタイプになっていることも確認できる。
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2024年に5シリーズは、iDrive 8.5インフォテインメントシステムを搭載する最初のBMWとなる。ほぼすべての既存モデルと同じように、左右に並べた画面を備え、最新のソフトウェア持つ。ほとんどの機能へのアクセスがタッチスクリーンを介するため、センターコンソールには従来のボタンがほとんどないはずだ。おそらく市販型では、14.9インチのセンターディスプレイと12.3インチのデジタルインストルメントクラスターが装備されるだろう。
i5のパワートレインは、シングルモーター搭載の「i5 40」から始まる可能性が高く、上位「i5 M60」では「iX M60」と同じデュアルモーター全輪駆動システムを採用。最高出力は現在のピュアMモデルと同レベルの619psにも達すると予想される。
BMW i5ツーリングは2024年春、世界の市場で発売される予定となっている。