スバルといえば四輪駆動。四輪駆動といえばSUVを思い浮かベル人は少なくないのではないか。イマドキの流行といえば都市型SUVで、FF車も多くなってきた。けれどもSUVを名乗るならば多少の山道くらいは難なく走り抜けてほしいものだ。
そこで、日常使いに便利なサイズでありながら、多少の雨や雪などものともしない安定性を持つ2車種を比較し、性格の違いを見てみよう。今回はトヨタ「カローラクロス・ハイブリットＺ」とスバル「クロストレック limited」の4WD車を比較した。
◆外寸比較
・カローラクロス
全長：4490mm
全幅：1825mm
全高：1620mm
ホイールベース：2640mm
最小旋回半径：5.2m
・クロストレック
全長：4480mm
全幅：1800mm
全高：1575mm
ホイールベース：2670mm
最小旋回半径：5.4m
外寸の比較ではほとんど差が無いことがわかる。クロストレックは無塗装樹脂を外装に配置して力強い印象を演出しているが、実際のサイズを見るとカローラクロスよりもわずかに小さいことがわかる。ただし、カローラクロスは最小回転半径が5.2mと小さいため、意外と取り回しには苦労しないだろう。
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◆エンジンスペック
・カローラクロス
原動機型式：2ZR-FXE
種類：直列4気筒
総排気量：1.797L
エンジン最高出力：72kW（98PS）/5200rpm
エンジン最大トルク：142Nm（14.5kgfm）/3600rpm
フロントモーター最高出力：70kW（95PS）
フロントモーター最大トルク：185Nm（18.9kgfm）
リアモーター最高出力：30kW（41PS）
リアモーター最大トルク：84Nm（8.6kgfm）
・クロストレック
原動機型式：FB20
種類：水平対向4気筒
総排気量：1.995L
エンジン最高出力：107kW（145PS）/6000rpm
エンジン最大トルク：188Nm（19.2kgfm）/4000rpm
モーター最高出力：10kW（13.6PS）
モーター最大トルク：65Nm（6.6kgfm）
エンジンスペックの比較では両者の性格の違いが大きく出る結果となった。排気量の大きなエンジンを搭載し、エンジンのパワーをメインに走るクロストレックに対して、カローラクロスはモーターの出力を増やすことで、低燃費を追求したミラーサイクルのエンジンでも問題なく走ることができる。ただ、今回比較するE-Fourモデルはプロペラシャフトをもたず、後輪は30kwのモーターのみでの駆動となる為、雪道などでの発進のしやすさには差がつくだろう。
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◆燃費
・カローラクロス
WLTCモード:24.5km/L
市街地モード:23.6km/L
・クロストレック
WLTCモード:15.8km/L
市街地モード:12.9km/L
燃費面ではよりモーターでの走行比率を増やし、ミラーサイクルエンジンを搭載するカローラクロスに分があることがわかる。加えて、燃費が伸びづらいとされるボクサーエンジンを搭載するクロストレックではマイルドハイブリッドを搭載してもあまり高燃費は望めないだろう。
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◆価格
・カローラクロス
345万9000円～
・クロストレック
328万9000円～
価格面ではクロストレックに多少の優位が見られる。お互いにトップグレード同士での比較となった今回は搭載される装備にも差が少ないためわかりやすい比較となった。ただ、燃費の異なる2台のため、年間走行距離によってはカローラクロスが差を縮めてくるかもしれない。
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