日本のものづくりの現場に誇り高きブランドが帰ってきた。パナソニックのカーナビゲーション「ストラーダ」2024最新モデルが全製品で三重県松阪工場生産になったというニュースに心が躍る。新しいストラーダは“ものづくりニッポン”を感じさせてくれるのだろうか?
新しいストラーダは“つながる機能”が盛りだくさん
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今までのストラーダも画面の綺麗さやルート案内の分かりやすさ、そして大画面と多くのユーザーから支持を得てきたが、新しいストラーダにはスマホやポケットWi-Fiなどと接続して色々な機能が利用できるようになったのが大注目ポイントとなる。
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その中で一番大きいトピックとなるのが『ネット動画』という機能。今はインターネット上での映像コンテンツが発展していて多くのユーザーが利用している事だろう。それを踏まえて新しいストラーダではネットブラウザを搭載して、YouTube、Prime Video、U-NEXTなど、複数※の動画サービスがダイレクトに有機ELの高精細モニターで視聴できるのだ。※2024年9月12日現在
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そしてApple CarPlayとAndroid Auto™のワイヤレス接続が可能になったのも大きなトピック。普段スマホで使っているアプリを、ストラーダの大画面で使用する事ができるので車内での利便性も大幅に上がるだろう。今まで通りの有線接続にももちろん対応しているし、モニター裏にある蓋を開けると最大出力15Wの急速充電ポート(USB Type-C端子)が搭載されているので、USB Type-Aしか搭載のない車両でもType-Cケーブルさえあれば対応できるのが便利だ。
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ルート設定に関しても『オンライン名称検索』という機能が新たに搭載されていて、これは“エリア・駅の地域”דキーワード”の2単語検索でオンラインを活用することによって最新のスポットを検索できる機能となる。これなら、目的地の正式名称がわからなくても、決まった目的地ではなく適当な場所を探して行きたい場合にも、地域とジャンルでの検索が可能となっている。知らない場所へ行っても安心できる機能だ。
そして最後に注目の機能としてあげるのが『ワンタッチ更新機能』だ。これはインターネット回線を利用することで地図更新を行う事ができ、更新データがあるときにはナビ画面で通知してくれてボタンの操作だけで自動的に更新してくれる便利機能となる。もちろん今まで通りパソコンを使った地図更新も可能。そして最大3年間の無料地図更新*も付いているので、いつでも新しい地図を利用できるのだ。*利用開始から最長3年間、2029年12月31日まで(予定)。
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これだけ新機能が盛りだくさんなストラーダを発売前に一足早く体感すべく、フラッグシップモデルCN-F1X10C1Dが搭載されたトヨタ『RAV4』で実力を試してみることにした。目的地はなんとストラーダを生産している三重県のパナソニック オートモーティブシステムズ松阪工場。東京~松阪の走行距離約850kmに渡るロングドライブを決行したのだ。
車内に溶け込む美しいデザイン、鮮やかな発色の有機ELディスプレイに驚く
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早朝の新宿に集合した私たちは、まず車内で起動したストラーダの美しいディスプレイに目を奪われた。国内で市販されるAV一体型カーナビゲーションとして、唯一無二*の有機ELディスプレイは薄く滑らかなデザインもスタイリッシュ。その画質は吸い込まれるような黒、くっきりと際立つそれぞれの色が鮮やかで、目にしっかりと飛び込んでくる感覚。それでいて目を刺激するようなことがないので、文字や地図も見やすいことに感心した。*2024年10月末現在、パナソニック オートモーティブシステムズ調べ。
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今回の目的地である三重県松阪市のパナソニック オートモーティブシステムズの工場を目的地に設定すると驚きの速さで5ルートを表示してくれた。到着予想時刻や料金もわかるのがありがたい。私たちは「標準」を選択して、いざ出発。首都高から東名高速道路を目指した。
地図の見やすさは抜群!“リアルとナビ表示が一致している安心感”は想像以上に大きい
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それにしても地図表示がリアルで驚く。建ち並ぶビルや交差点の形状なども実物に迫る精緻な3D地図で、2Dの地図表示に慣れている身からすると自車位置を見失うのではと懸念したが、ビル群が自然に透過して自車位置を表示するのでわかりやすい。この透過度合いは自動で切り替えてくれて、進行方向が常に見通せるように景色が動く。さすが、地図の見やすさを追求したHD美次元マップだけあって、都心の情報量が多い地図でも知りたい情報が掴みやすい。
都心の道で不安なのは、複数ある車線のうちどこを走ればいいのかということと、首都高の入口が見えにくく急に現れるため、通り過ぎてしまわないかどうか。アンダーパスやオーバーパスを行っていいのか、側道へ行くのかも迷いがちなところ。
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交差点の名前が表示されていても、次なのかその次なのか、運転中に地図を見るだけではなかなかわかりにくいが、ストラーダは直進する交差点が緑色マーク/直進する2つ目の交差点がオレンジ色マーク/曲がる交差点が青色マークになっているので、間違いようがないほどわかりやすい。車線の情報も的確で、次の交差点までの距離だけでなくその先の分岐までの距離も表示されているから、先を読む運転がしやすくなっている。
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無事に通り過ぎ、ことなくして首都高へ入り、東名高速道路へと進んでいく。ジャンクションでは、ナビ画面の案内表示と実際の看板がそっくり同じなのがありがたいところ。濃いオレンジ色の矢印で、進むべき車線や分岐点を示してくれるから、自信を持ってウインカーが出せる。実は方向音痴でナビを見ていても道を間違えることが多い私だが、これなら安心だ。
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また、運転する上で知っておいた方がいい様々な注意点や、事故が起こりやすいポイントなども、通過する手前で画面に情報を表示して、注意喚起をしてくれるのがとてもありがたい。慣れない土地を運転する際には、自分ひとりよりもその土地をよく知る人が一緒に乗ってくれると安心。まさにストラーダがいつでもそんな、“地元の人”の役割を果たしてくれるようだ。
欲しい情報が詰め込まれているハイウェイモードに感激
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こうして、スマートかつ手厚いストラーダの道案内のおかげで順調に景色は進み、ちょっとわかりにくい新東名高速道路への分岐点もクリア。そろそろ、小腹が空いてきたこともあり、どこかでちょっと休憩しようかなと画面を見ると、SA/PAのところに見慣れたアイコンがズラリ。スタバ、吉野家、ファミリーマートにエネオスなど、どんなお店や施設があるのかひと目でわかってとっても便利だ。もちろん、ATMやバリアフリー対応かどうかなどのアイコンもわかりやすい。
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気になったSA/PAの表示をタップすると、さらに詳しい情報が出てきた。どんな場所なのか、グルメやお土産はどんなものがあるのか、文字で解説が読めるのでいろんなSA/PA情報を見たくなったほど。知らない土地へのドライブであればこういった情報があると休憩場所を選ぶ楽しみも増えるはずだ。
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休憩に立ち寄ったのは長篠設楽原PAで、歴史に残る「長篠・設楽原の戦い」の跡地に隣接することから、上り線は武田軍、下り線は織田・徳川連合軍をテーマにしたPAだそうで、名物「鶏のわらじ揚げ」に思わずお腹がグー。さっそくいい香りに誘われて購入すると、デ、デッカイ!衣がサクッとお肉はジューシーで後をひく美味しさに、ペロリとたいらげてしまったのだった。
ネット回線を利用した「ネット動画」機能やワイヤレス接続可能なAndroid AutoとApple CarPlayで機能充実!
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さすがに食休みをしてから出発しようと、車内で少し休憩を取ることに。こんな時も、ストラーダにはネット回線を利用したエンタメ機能が充実しているのが嬉しいところ。新たに搭載された「ネット動画」機能から普段見ている動画サービスを選んで簡単に再生できる。操作はナビ画面で行えるし、有機ELの高精細な大画面で動画を見ることができるし、HDMIの入出力も搭載され、後席モニターがあれば映像を出力することも可能なので走行中は同乗者が映像を楽しむ事できるのだ。
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そして凄く便利に思ったのが、休憩中はちょっと体勢を崩しているとモニターが少し見づらくなるのだが、フローティングディスプレイを左右各15度、前後約-20~+60度、上下に32mmのスライドまで可能なので、見やすいようにピタリと変えられるところもいい。
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そしてもう1つの新機能となるAndroid AutoとApple CarPlayのワイヤレス接続は、BluetoothとWi-Fi接続を一度設定してしまえば自動的にペアリングしてくれるので非常に便利。今回の道中でも音楽のストリーミングサービスを利用してみたが、途中休憩して接続が切れたとしてもエンジンONで再接続して、アプリの再生ボタンを押すだけで音楽が流れてくれる。
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もちろんマップアプリや電話機能、メッセージアプリも使えるのでスマホ機能を存分にワイヤレスで使う事ができるのだ。
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すっかりリフレッシュして、再び高速道路に戻った。順調に走り、松阪ICはもうすぐそこ。一般道へおりてからの道案内も的確で、ついに! 松阪工場に到着した。ここまで約430kmを走ってきて、欲しい情報はもちろん私が見落としがちな情報、知っておくと助けになる情報まで、先回りして教えてくれるおかげで常にゆとりを持って運転してこられたと実感。万全のサポート、というよりこれはもうホスピタリティと言っていいと思う。
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道中も、看板と同じ表示でピクトグラムまでしっかり再現されており、いつものロングドライブよりも通過点の地名や名所などがたくさん印象に残っている。ディスプレイのメリハリある鮮やかな色彩も美しく、ナビを見るのが楽しかった。
より高品位を目指して、国産カーナビゲーションとして新たな出発
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そして最後に、実際に松阪工場責任者の橋原哲也さんにお話を伺う機会をいただいた。
「松阪の地から全国に向けてお客様に喜んでいただける製品を届けていくんだ、という想いは強いですね。信頼性や品質にこれまで以上に万全を期すのはもちろん、お取引先にとっても納期の不安が解消されるというメリットがあると思います。今後、さらに国内での拠点を充実させていきたいという気持ちもありますので、そのためにもしっかりとものづくりの基盤を固めていきたいと考えています」(橋原さん)
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設備も最先端の機器が揃えられているし、やはり日本人が日本の地で日本の製品を作るという、気持ちの違いは少なからずある。製造工程での異物混入防止や確認方法も、目視だけでなく画像判定技術を使うなど進化しており、信頼性や品質はより一層確かなものになるのではないかと感じる。松阪では雇用が生まれ、地域の活性化にもつながり、今後は社会貢献活動にも力を入れていく予定とのことで、街に活気があふれる様子が目に浮かぶ。
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そしてこの素晴らしい「名品」が、ここ松阪で生まれて全国各地へ羽ばたいていく。実際に自分の足で踏みしめたことで、メイド・イン・ジャパンの実感が何倍にも強まったのだった。最後に、せっかく松阪まで来た記念に奮発して松阪牛をいただき、ミッションコンプリート。ストラーダとのドライブは、大満足の1日になった。
新しいストラーダは“つながる機能”が盛りだくさん!最新モデル『CN-F1X10C1D』の詳細とラインアップはこちら