ステランティス傘下のダッジブランドは、EV化された新型『チャージャー・デイトナ』が極寒の中でも高性能を発揮できる「世界初の4WDマッスルカー」とアピールする。ミシガン州のアッパー半島など、厳しい冬の条件下でのテストをクリアしたことを発表した。
新型チャージャー・デイトナは、670hpを誇るスキャットパックモデルと496hpのR/Tモデルの2種類をラインアップ。両モデルともミシガン州北部のアッパー半島など、厳しい冬の条件下でテストが行われ、その性能を実証。「マッスルカーの性能と全天候型の走行能力を融合させた画期的な一台」だとする。
新型ダッジ・チャージャー・デイトナR/Tは、工場で標準装備されるダイレクト・コネクション・ステージ1アップグレードにより、496hpのパワーと404lb-ft(547Nm)のトルクを発揮する。一方、チャージャー・デイトナ・スキャットパックは、トラックパッケージとダイレクト・コネクション・ステージ2アップグレードを備え、670hpのパワーと627lb-ft(850Nm)のトルクを実現。0-96km/hを3.3秒で達成し、4分の1マイルを推定11.5秒で走破する性能を持つ。

注目すべきは、全モデルに標準装備される4WDシステムだ。これにより、従来のマッスルカーの弱点であった雪道や悪路での走行性能が大幅に向上しているという。
さらに、新型『チャージャー』には雪道走行に特化した機能も搭載されている。「ウェット/スノーモード」は、トラクションコントロールや電子制御スタビリティコントロール、回生ブレーキなどを最適化し、悪条件下での安定性を高める。また、リア車軸に装備される機械式リミテッドスリップデファレンシャルは、雪道での駆動力を最大限に引き出す。
一方で、マッスルカーならではの楽しさも忘れていない。「ドリフト/ドーナツモード」を搭載し、リアホイールドライブに切り替えてドリフト走行を楽しむことも可能だ。
新型チャージャー・デイトナは、2ドアモデルが現在ダッジディーラーで販売中。4ドアモデルは2025年前半に、ガソリン駆動の「SIXPACK」モデルも2025年後半に発売される予定だ。