これまでの拙い文章ではあるが、ダイヤトーンSW-G50が施した電磁制動力の凄さに期待が持てたと思う。そこで今回は、SW-G50サブウーファーを搭載したデモカーで、音の素早い立ち上がりと立ち下がりを実現したというサウンドを体感することと成った。
用意されたデモカーはCIVIC TYPE RとBMW 3 Series。両車種ともフロントステージにDS-G50を搭載し2+1システムを構築している。
重心が低く唸る様な低音がフロアを伝って飛んでくる感の再現
シビックのラゲッジには、空気容量10Lと17Lのエンクロージャーに納まったSW-G50を付け替えて試聴できるウーファーシステムが構築されている。30mmNCVドーム & コーン型トゥイーターはドアミラー裏でドライバーに正対する感で埋め込まれている。16cmNCVコーン型ウーファーはドアにスラント加工したアウターバッフルを組みマウントしている。
ソースはUSBとし、デジタルプロセスセンターのDA-PX1でシステムをコントロールしている。駆動アンプはXの4ch機RS-A99Xがラゲッジフロア下に設置されている。このシビックにはDEH-P01を使ったアクティブシステムも搭載されていたが、今回は使用していないが、CDプレーヤーとして活躍している。
DS-G50とSW-G50は63Hzで繋いでいるが、もっと下げても、上げても良いという。ウーファーとしても十分使えるのでシステムによって決めれば良いそうだ。DS-G50のハイスピードな低音に完全に繋がるサブウーファーを作りたかったという。速すぎるので余韻感が欲しいと言う人には電機調整で対応出来るという。16cmNCVコーン型ウーファーの下を切ると、中高域が2ランク上がった感に成るという。たんにサブウーファーで低音を足すのではなく、システム全体の音が全帯域でグレードアップする鳴り方である。不思議なことにトゥイーター領域まで変わるという。
オーケストラの低音楽器が飛んでくる感が凄い!
まず空気容量10Lボックスで聴いてみる。 森麻季のMAKI MORIからモーツアルトのモテット。オルガンは深く沈み、ソプラノは鮮明で優しい旋律が輝く。空気容量17Lボックスに変えると重厚感が増してくる感。オルガンの低い音が鳴っても声のイメージがぶれることなく鮮明な像を結ぶ。
ユンディ・リのプロコフィエフ、Piano Concerto No.2。コントラバス、ホルンやチューバなどオーケストラの低音楽器が飛んでくる感。DS-G50との繋がりも良好で下から上まで音色が統一された自然な音を聴かせてくれる。17Lボックスでは、オーケストラの重心が低く唸る様な低音がフロアを伝って飛んでくる感の再現だ。ユンディ・リのカデンツやアルペジオの力強いタッチは驚きの再現である。楽器一つ一つの粒立ちが鮮明に表現された感。楽曲を鮮明に表現、少し余韻が欲しいと思える部分もあるが、そこは調整で余韻や空気感のある表現も可能だとのこと。この2+1システムのパフォーマンスが150,000円+84,000円。これは買いである。