ディーゼルエンジンだけでなく、ガソリンエンジンでも排出ガスに関する不正が発覚したフォルクスワーゲングループ。この問題について、対象となるガソリン車の台数が分かった。
これは11月4日、ドイツ政府のアレクサンダー・ドブリント連邦運輸相が明らかにしたもの。「フォルクスワーゲングループのガソリン車の不正は、およそ9万8000台が対象になる」と公表している。
当初、フォルクスワーゲングループの不正は、一部ディーゼルエンジン車の排ガス試験において、NOX(窒素酸化物)の量を実際よりも少なく見せるために、違法なソフトウェアを使用していた。
しかし、今回明らかになった新たな問題では、排ガス中のCO2(二酸化炭素)の量を示すデータも、不正に操作していた。これは、フォルクスワーゲングループの社内調査で判明したもので、ディーゼルだけでなく、ガソリンエンジンも含まれる。
今回の不正に該当するのは、総数が約80万台。そのうち、およそ1割にあたる9万8000台が、ガソリン車となる。