ホンダの伊東孝紳社長は9月5日に千葉県浦安市で開いた新型『フィット』発表会で、ハイブリッド技術について「自動車の進化において必須科目だと思っている」との考えを改めて強調した。
伊東社長は「化石エネルギーには限りがあるということと、化石エネルギーの枯渇という前にCO2を出さないようにしようといった動きからすると、燃費を大幅に上げる技術というのは必須だと思う」と指摘。
その上で「これからかなり長い間はハイブリッド技術がどんどん各社からでてきて、技術のレベルが高まっていく時代が続くと予想している。だからこそ我々は小さい車用の1モーター、中級向け2モーター、それから高級車は単なる燃費ではなくて付加価値として、モーターがあることで車がもっと楽しめるという3モーター(のハイブリッドシステム)を一気に市場に出していく」と述べた。
またハイブリッド車の海外での普及に関して「アメリカやヨーロッパは高速でのクルーズ走行が比較的多い地域で、ハイブリッドの(メリットの)取り分が少ないのではないかという言われ方をしていたが、我々の今回のシステムはエンジン利用時とEV走行時の切り分けを明確にすることができた。それによって日本のみならず、どの地域でもいかんなく車の能力を発揮できるようにしている」との考えを示した。