ボルボカーズとマイクロソフトは11月26日、3Dホログラムを活用した次世代自動車テクノロジーを共同開発すると発表した。
両社は、マイクロソフトの世界初のメガネ型ホログラムコンピュータ、「HoloLens」(ホロレンズ)を、将来の車の販売方法や、顧客が車の情報取得の手段として活用していく。
HoloLensのデモンストレーションは、マイクロソフトの米国レッドモンドグローバル本社で開催。デモンストレーションでは、顧客が3Dのカーコンフィギュレーターに、ミックスド・リアリティ(複合現実感)をどのように活用するのかが提示された。
ボルボのマーケティング 営業 サービス担当、ビョルン・アンウォール上級副社長は、「欲しい車の種類を選択する時、現実の映像をCGと融合させたミックスド・リアリティが使えると想像してみて下さい。HoloLensによって、ボディカラーやトリムを調べたり、装備やサービス、オプションに関しての理解をより深めたりすることができるだろう」とコメント。
さらに、ビョルン・アンウォール上級副社長は、「HoloLensの技術はまた、ボルボディーラーを伝統的な販売環境から解放し、カーコンフィギュレーターをポップアップストア、ショッピングモール、目抜き通りなどで行えるようにするだろう。それは、新たな販売チャンネルの幕開けとなり、より多くの人々にボルボ車を紹介することに繋がる」と述べた。
また、マイクロソフトのHoloLens担当上級ディレクター スコット・エリクソン氏は、「自動車のデザインや選択、購入の概念を変える可能性のあるボルボとの協力関係に、大きな期待を寄せている。技術や人間中心のデザインを、ボルボと融合させることに興奮を覚える」と語っている。