毎年11月に大阪で開催されている本格派Hi-Fiカーオーディオコンテストである『まいど大阪！車音祭』が今年は春のプチ車音祭として兵庫県神戸市にある神戸総合運動公園駐車場にて4月3日（日）に75台のエントリーを集めて開催された。
今回のイベントはコンテスト形式でありながら、同じ趣味を持つ仲間同士のオフ会的要素が強くユーザーが選ぶ良い音のクルマを選ぶ要素もあり参加者全員が楽しそうに参加していた。ここではPush on! Mycar-life登録ショップのクルマをご紹介する。
SUZUKI MRワゴン（オーナー／平田ゆみ子さん）by イースト
今回のイベント中心ショップであるイーストからサウンドCクラスにエントリーした平田さんのMRワゴン。ソースユニットは高音質カーナビゲーションとして定着するDIATONEサウンドナビ100PREMIを選び、スピーカーは超薄型スピーカーとしてかなりの実力を持つmorel VIRTUSNANO602を内蔵アンプで駆動。ラゲッジに埋め込まれたサブウーファーはcarrozzeria TS-W1RSで、同ブランドのパワーアンプであるPRS-D700で鳴らしている。ふわっとした雰囲気を持ちながらも適度な解像度を保つ色気ある心地よい音色が特徴。驚くことに調整はほぼ自分で行ったそうで、自分が感じる良い音を的確に表現しているレベルの高いクルマであった。
HONDA N-BOX（オーナー／井上知也さん）by BREEZE
奈良県のブリーズからサウンドCクラスにエントリーした井上さんのN-BOX。ソースユニットにはDIATONEサウンドナビ80PREMIを使い、DLSの2wayスピーカーであるGOTHIA6.2をチョイス。助手席下にFOCALのサブウーファーである13WSを置き、運転席下にスピーカーを駆動するパワーアンプであるミュゼの4chとサブウーファーを駆動するBEWITH R-107を設置している。左右でトゥイーターの位置が大きく違うのだが調整技術の高さで見事にカバーしていて、違和感無く広がるステージングを持ち、軽快で解像度の高い音が楽しめるシステムであった。
VW ゴルフ6（オーナー／高橋則哉さん）by アミューズ
広島県のアミューズからサウンドAクラスにエントリーした高橋さんのゴルフ6。ソースユニットはcarrozzeria AXM-P01+RS-P99Xに、ALPINEのビックXとBEWITH MM-1Dを接続する。パワーアンプにcarrozzeria RS-A99Xを2機使い、BRAX 最高峰スピーカーであるマトリックス3way+サブウーファーとなってる。まず驚くことに『いたって普通に』9インチのカーナビが収まっているのだが、実は普通に入る訳がないサイズで、プロショップの技術を駆使して収められているのだ。そしてサウンドは、しっかりとした低域に支えられながらバランス良く余韻の表現も綺麗に再生されている。実用性と高音質を高いレベルで実現したクルマだ。
TOYOTA SAI（オーナー／松葉 学さん）by ファルコン
愛知県の老舗ショップであるファルコンからサウンドAクラスにエントリーした松葉さんのサイ。ソースユニットはHELIX DSP Proを中心にcarrozzeria サイバーナビとハイレゾ対応ポータブルプレイヤーを接続。スピーカーには根強い人気を誇るディナウディオ エソタ2の3way+サブウーファーを、BRAX MX4を2機でドライブするシステム。非常に繊細で難しいスピーカーなのだが、しっかりとした取り付けと調整がなされると素晴らしい能力を発揮する。輪郭の綺麗なスピード感ある音調で厚みも十分、トーンバランスも良く質感が非常に良い。整ったステージングは違和感無くセパレーションが高い。ここからさらにオーナーさんの好みを突き詰める事で楽しさが大きく増すであろう。
HONDA エアウェイブ（オーナー／宇山真一さん）by ウェイブトゥポート
鳥取県のウェイブトゥポートからエキスパートクラスにエントリーした宇山さんのエアウェイブは数年がかりで熟成を重ねてきたハイレベルな一台。ソースユニットにはcarrozzeria X RS-D7Xlll+HELIX Proを直リンクするケーブルを使って接続し、carrozzeria最高峰スピーカーであるRSの3way+サブウーファーを同ブランドパワーアンプであるRS-A09Xを4機でドライブするシステム。HELIX Proとポータブルプレイヤーを接続することでハイレゾ再生にも対応する。定位が明確で音の分離性能も非常に高くS／Nの良さが最大の特徴と感じるクルマであった。
NISSAN ELGRAND（オーナー／北畑五純さん）by PARADA
福井県の新鋭ショップであるパラダからサウンドAクラスにエントリーしたエルグランド。今回はお客さんからクルマを借りる形で代表の北畑さんが参加していた。このクルマは常にステップアップを続けているクルマで、今回はスピーカーをmorel最高峰スピーカーであるスプリーモを搭載していた。ソースユニットはcarrozzeria AXM-P01+RS-P99Xにハイレゾポータブルプレイヤーを接続。パワーアンプにはBRAX NOX4を2機、サブウーファーにcarrozzeria TS-W1000RSを搭載する。品良くしなやかに伸び伸びと奏でるサウンドは心地よく、ステージングも広く深く出来上がっている。更にサブウーファーがしっかりと合わさることで大きな飛躍を遂げる可能性を感じるクルマであった。
NISSAN X-TRAIL（オーナー／山木成章さん）by AVカンサイ堺店
大阪府の有名店であるAVカンサイ堺店からサウンドAクラスにエントリーした山木さんのエクストレイル。ソースユニットはハイレゾ対応を可能にするaudison bit play+HELIX DSP Proの組み合わせとし、morelスプリーモ3way+carrozzeria TS-W1000RSでスピーカー群を構成する。ドライブするパワーアンプにはBRAX GX-2400+DLS CC-2を2機をチョイスする。しっかりと明確な定位、透明感溢れるステージングが素晴らしく、繊細さと強さを合わせ持つ高品位な音調。聴けば聴くほど身体の力が抜けてくるようなリラックスしたサウンドが非常に心地よかった。
