この度、日本への本格的な再上陸を果たす、ドイツ発の実力カーオーディオブランド、「rainbow」。その魅力と、各製品の詳細を、4回にわたってご紹介している。
3回目となる今週は、パワーアンプとサブウーファーにスポットを当てていく。
手頃な上級パワーアンプ、それが『Germanium Line』だ
早速本題へと入っていこう。まずは、今回日本市場に投入されるパワーアンプについて見ていきたい。パワーアンプは2ラインが輸入される。その中での上級グレードとなるのが、『Germanium Line』だ。シリーズ内の構成は実にシンプル。4chモデル、2chモデル、1chモデルがそれぞれ1機種ずつ。ライナップは以下のとおりだ。
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- ☆Germanium Four (税抜価格:12万円)
- ●仕様:4ch(4/3/2ch)パワーアンプ●定格出力:105W×4(4Ω)、140W×4(2Ω)、270W×2(4Ωブリッジ) ●周波数特性:1.5Hzー50kHz ●S/N比:96dB ●サイズ(幅×奥行き×高さ):420×235×55mm
- ☆Germanium Two (税抜価格:12万円)
- ●仕様:2ch(2/1ch)パワーアンプ●定格出力:140W×2(4Ω)、220W×2(2Ω)、430W×1(4Ωブリッジ) ●周波数特性:1.5Hzー50kHz ●S/N比:96dB ●サイズ(幅×奥行き×高さ):420×235×55mm
- ☆Germanium One (税抜価格:12万円)
- ●仕様:1chパワーアンプ●定格出力:500W×1(4Ω)、800W×1(2Ω)、800W×1(1Ω) ●周波数特性:1.5Hzー50kHz ●S/N比:96dB ●サイズ(幅×奥行き×高さ):420×235×55mm
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価格は3機種で同様。サイズも3機種とも同一サイズとなっているので、ch数が異なるモデルを導入したときでも、整ったレイアウトでインストールすることが可能だ。
スペックを見ると、それぞれ定格出力が十分に確保されていることが確認できる。サイズ的にもけっして小さくはないので、実力が優先された本格機、と位置付けることができるだろう。しかしながら、価格的には抑えめな設定という印象がある。上級グレードの範疇には入るものの、その中にあっては比較的に手が届きやすい位置に収まっている。エントリーシステムからグレードアップする際の、絶好の狙い目となるエリアにあると言っていい。
内部パーツには高級品がおごられている。例えば、アナログデバイセズ社製のハイエンドオペアンプ、東芝製トランジスタ等が採用され、こだわりの高音質設計が施されているという。なお、動作は4chモデル、2chモデルがともにAB級、1chモデルはGH級となっている。1chアンプも、フルレンジ再生が可能だ。
細かな話だが、シルバーのトッププレートは、ネジ等で固定するものではなく、マグネットで固定される仕様となっている。この機構により、ゲイン調整やクロスオーバー調整を楽に行える。
廉価ながら手にしたときの満足度が高い、『Beat Line』
そして、もう1つが『Beat Line』だ。こちらも『Germanium Line』と同様に、4chモデル、2chモデル、1chモデルの3機種からなるというシンプルな編成となっている。各機の主要スペックは以下のとおりだ。
- ☆Beat 4 (税抜価格:6万2500円)
- ●仕様:4ch(4/3/2ch)パワーアンプ●定格出力:100W×4(4Ω)、150W×4(2Ω)、300W×2(4Ωブリッジ) ●周波数特性:25Hzー35kHz ●S/N比:95dB ●サイズ(幅×奥行き×高さ):250×200×56mm
- ☆Beat 2 (税抜価格:5万3500円)
- ●仕様:2ch(2/1ch)パワーアンプ●定格出力:120W×2(4Ω)、180W×2(2Ω)、370W×1(4Ωブリッジ) ●周波数特性:25Hzー35kHz ●S/N比:95dB ●サイズ(幅×奥行き×高さ):241×200×56mm
- ☆Beat 1+ (税抜価格:6万2500円)
- ●仕様:1chパワーアンプ●定格出力:400W×1(4Ω)、600W×1(2Ω)、600W×1(1Ω) ●周波数特性:1.5Hzー50kHz ●S/N比:90dB ●サイズ(幅×奥行き×高さ):241×200×56mm
デザインは至ってシンプルだ。トップパネルの中央にブランドのロゴマークが置かれているものの、全体のカラーは単色で、あっさりした面持ちだ。しかしながら高級感があるので、手にしたときの満足度はなかなかに高い。サイズ的にはほど良くコンパクト。多くの車種でシート下へのインストールが可能だろう。その意味でも、実用性の高いシリーズと言える。
スペック、デザインともに好感度が高いと思うのだが、いかがだろうか。あとは音質性能がどうか、である。それについては次週に詳しくご紹介する予定だ。
なお、同時にサブウーファーもリリースされているので、その概略もご紹介しておこう。サブウーファーは、スピーカーのトップエンドシリーズとなる『Profi Line』に属している1機種以外では、あと2シリーズがリリースされている。それぞれの主要スペックは以下のとおりだ。
『Germanium Line』
- ☆GL-S10D2(税抜価格:8万円)
- ・10インチ(25cm)2ΩDVCサブウーファー ・定格入力:600W ・周波数特性:21Hzー200Hz
- ☆GL-S12D2(税抜価格:8万5000円)
- ・12インチ(30cm)2ΩDVCサブウーファー ・定格入力:600W ・周波数特性:21Hzー200Hz
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『Sound Line』
- ☆SL-S10(税抜価格:3万6500円)
- ・10インチ(25cm)2ΩDVCサブウーファー ・定格入力:300W ・周波数特性:20Hzー200Hz
- ☆SL-S12(税抜価格:3万9000円)
- ・12インチ(30cm)2ΩDVCサブウーファー ・定格入力:400W ・周波数特性:20Hzー200Hz
実機に触れてみると、磁気回路周辺やフレーム、ダンパーや振動板、それぞれが精巧に作り上げられていることを見て取れる。スピーカーに強みを発揮するブランドの製品なので、その性能を疑う余地はないだろう。装着したクルマのサウンドが聴ける日が来ることを、首を長くして待ちたいと思う。
さて、次週はいよいよ、コンポーネントスピーカーのスタンダードグレードとなる『Germanium Line』の2ウェイシステムと、パワーアンプ2機種のインプレッション・リポートをお贈りする。次週が当特集のクライマックスだ。お見逃しなく。