カーオーディオの楽しむべき1要素、サウンドチューニングについてのあれこれを解説している当コーナー。先週からは、「BEWITH」のプロセッサー『STATE A6R シリーズ』をフィーチャーし、当機の実力の検証を行っている。今週はその2回目をお届けする。
前回はまず、シリーズの概要を解説した。今回は、シリーズ中のベーシック機となる、『STATE A6R』についての詳細を解説していこうと思う。
当機は、1台で3ウェイ、計6chのコントロールが可能で、さらには、複数台を連携して使用することも可能だ(最大10台までの連携使用が可能)。連携するにあたっては、単純にch数を増やすための連携スタイルも取れるし、シリーズの上位機と同じような使い方するための連携スタイルも取れる。なお、後者のスタイルで連携する場合は、その連携台数に応じて、機能がかけ算で積み上がっていく。
どう積み上がっていくのかを説明する前に、当機を1台だけで使用するときの機能についてご紹介していこう。
まずはイコライザーから。イコライザーは、1chあたり15バンドが確保されている。つまり、“ch独立、15バンドイコライザー”が搭載されている、というわけだ。単純計算して、ステレオの片側で計45バンドのイコライザー調整が可能なのである。
そして、各chの15バンドはそれぞれ、35ポイントの中から選択することが可能だ。値を変化させることができるバンド数は15だが、アクセス可能なポイントは35あるわけなので、使い心地としては“ch独立、35バンドイコライザー”というイメージで使うことができる。
クロスオーバーは、ハイパスフィルター、ローパスフィルターともに、スロープは18dB/octのみとなっている。そして、選択可能な周波数ポイントは35ポイント。この数は、イコライザーの選択可能ポイント数と同数となっている。
今週はここまでとさせていただく。次週は『STATE A6R シリーズ』の、その他の2機についての機能解説を行う予定だ。次週もお付き合いいただけたら幸いだ。