ランドローバーのベーシックラインである『ディスカバリー』がフルモデルチェンジして5代目に移行した。
1989年に登場した当時のランドローバー・ディスカバリーは、上位に位置する『レンジローバー』とは異なる、リーズナブルで親しみやすいモデルであったが、前代となる4代目から高級感をアップ。新型もその路線を変えることなく、レンジローバーと見まごうかのごとく、上級指向の強いモデルとして登場した。
ランドローバー車のなかでディスカバリーは、大きさでいうとラージサイズの位置づけ。その下のミディアムは『レンジローバースポーツ』、上のフルサイズはレンジローバーとなる。従来トラディショナルというキャラクター付けだったディスカバリーだが、今回のモデルからキャラクターはマルチパーパスとなり、より多用途性を重視したモデルとなっている。
5代目ディスカバリーはアルミを多用した新型プラットフォームを採用。最大360kgにも至る軽量化が施されている。日本に輸入されるモデルに搭載されるエンジンは、3リットルV6ガソリンスーパーチャージャーと3リットルV6ディーゼルターボの2種。ミッションは8速ATが組み合わされる。駆動方式はもちろんフルタイム4WDで、オートを含む5種の走行モードを有するテレインレスポンスを装備。
サスペションはフロントがダブルウィッシュボーン、リヤがインテグラルリンクと呼ばれるマルチリンク方式の4輪独立懸架方式でスプリングはエアとなり、幅広い車高調整が可能となっている。
防水リストバンド型の身につけていることで、ドアの開閉などが可能となるアクティビティキーを採用。車両状態をスマートフォンで確認することができるインフォテインメント・システムの「イン・コントロール・タッチ・プロテクト」や「イン・コントロール・コネクト・プロ・パック」なども用意された。
価格はガソリンエンジンのベーシックモデルHSEが779万円、上級HSEラグジュアリーが881万円。ディーゼルはそれぞれ20万円高でHSEが799万円、HSEラグジュアリーが901万円となる。