ポルシェのベストセラー・クロスオーバーSUV『カイエン』の次期型プロトタイプを、これまでで最もカモフラージュが薄い状態をカメラが捉えた。
デザインはキープコンセプトとなる次期型だが、その基盤はアウディ『Q7』や、ベントレー『ベンテイガ』と共有する「MLB」プラットフォームとなり、約200kg程度の大幅な軽量化が図られる。写真で見る限り、かなり車高が低く抑えられているようだ。
センターにカメラを備えるワイド化されたグリル、ヘッドライトは内部がダミーだが、薄型でシャープになることが見て取れる。ルーフラインは後部がラウンドしよりスポーティに。テールライトも偽装されているが、「スポーツツーリスモ」から意匠を得たデザインが採用されると見られる。
今回パワートレインの詳細も入手した。最高出力330ps、最大トルク448Nmを発揮する3リットルV型6気筒ツインターボ、最高出力440ps、最大トルク540Nmを発揮する2.9リットルV型6気筒ツインターボ、ハイエンドには最高出力550ps、最大トルク767Nmの4リットルV型8気筒ツインターボエンジンがラインナップされるはずだ。
追って「S E-ハイブリッド」「GTS」「ターボS」ら高性能モデルの追加も確実だろう。
カイエンはこれまで、ニュルSUV最速王者であったが、2016年にアルファロメオ『ステルヴィオ』によってその座を奪われている。次期型の使命は王座奪還だ。
ワールドプレミアは9月のフランクフルトモーターショーが有力とされている。