暗闇で1台の開発車両をカメラが捉えた。見慣れぬテールライトを光らせ走り去るのは、フォルクスワーゲングループ傘下のセアトの主力ハッチバック『レオン』次世代型プロトタイプだ。
レオンは1998年、VWの「Aプラットフォーム」により、『ゴルフ』の兄弟車として誕生。今回オーストリア山脈で捉えた車両は7年ぶりとなる次世代型で、ゴルフやアウディ『A3』にも採用されている、最新世代の「MQB」プラットフォームを採用する。
次期型では、全長はほぼ同じながらホイールベースは50mm延長される。またグリル、バンパーを刷新し、薄型のヘッドライトを装備しているようだ。三角形のテールライトの存在や、ルーフスポイラーに付けられていたブレーキランプがテールライトの真ん中に移動されているのも確認できる。
パワートレインは、新開発の1リットル直列3気筒エンジン、1.5リットルガソリンエンジンや1.6リットルディーゼルエンジンをラインアップする。最大の注目は、スペインブランド初となる、48Vプラグインハイブリッドモデルだ。2020年に登場が期待されるこのモデルは、電力のみで50kmの走行を実現する。
室内には、最新世代のインフォテイメントシステムを搭載し、無線ネットワークによるアップデート機能を備えるという。
次期型レオンのワールドプレミアは、2019年が有力だ。またセアトは、クロスオーバーSUV『アテカ』よりさらにコンパクトな『レオンSUV』も計画しているという。