『マツダ3 TCR』は新型マツダ3をベースに、「TCR」規格に適合させたレーシングカーだ。米国ノースカロライナ州のロングロードレーシングとマツダモータースポーツが、共同で開発を担当した。
直列4気筒ガソリンエンジンに専用のシングルターボで過給することにより、最大出力は350hp、最大トルクは50kgmを獲得。エンジンの最大許容回転数は、7000rpmとした。エンジンマネジメントはマニエッティ・マレリだ。駆動方式は、FFとなる。
トランスミッションはSADEV製の6速シーケンシャルで、パドルシフトで操作を行う。オプションでXTRAC製のシーケンシャルトランスミッションが選択できる。マツダ3 TCRは、最高速240km/hの性能を備えている。
また、ダンパーはビルシュタイン製が標準で、オーリンズ製はオプションだ。ブレーキはブレンボ製を装着する。ホイールはレイズ製の18インチで、ミシュラン製の「パイロット」タイヤを組み合わせた。
フロントリップスポイラーやサイドスカート、ディフューザーなどの専用エアロパーツを装備。大型リアウィングが迫力を醸し出す。全幅は1950mmにワイド化されており、拡幅されたフェンダーに大径タイヤを収めている。