BMWは12月3日、BMW M初の電動モデルとして、BMW『i4』をベースにした高性能車を、2021年に初公開すると発表した。
現在開発が進められているi4は、個性的なデザインと高いパフォーマンスを備えたBMW iブランド初のグランクーペだ。BMW i4は、BMWブランドの4ドアクーペに共通するスポーティでエレガントなデザインに加えて、優れたパフォーマンスを追求する。
BMW i4用に開発されたモーターは、最大出力530hpを発生する。530hpのパワーは、新型『8シリーズ』や『X7』、新型『X5』、『X6』など、現行のBMWの4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジン搭載車と同じレベルにある。パワフルなモーターを積むi4は、0~100km/h加速およそ4.0秒、最高速200km/h以上のパフォーマンスを実現する。
また、BMW i4用に開発された高電圧バッテリーは、フラットな設計と最適化されたエネルギー密度が特長になる。バッテリー単体の重量は約550kgだ。蓄電容量はおよそ80kWhと大容量で、これにより、BMW i4の1回の充電での航続は、最大でおよそ600kmに到達する。
次世代の充電システムは、プラグインハイブリッド車(PHV)とEVで利用できる。出力は最大150kWだ。これにより、BMW i4の高電圧バッテリーは、およそ35分間で容量のおよそ80%分を充電できる。100km走行分のバッテリーを充電するには、およそ6分で済むという。
このi4をベースにした高性能モデルが、BMW M初の電動車として、2021年に初公開される予定だ。530hpのモーターパワーが強化され、0~100km/h加速タイムは4.0秒から短縮されることが予想される。