スバルらしいSUVを電気自動車でどう実現するか。スバルは11月11日、パッテリー電気自動車=BEVの新型車、『SOLTERRA(ソルテラ)』を世界初公開した。スバルが初めてグローバルに展開するBEVだ。2022年年央までに日本、米国・カナダ、欧州、中国などに導入する予定。
ソルテラを開発するにあたってスバルは、安心して選んでもらえる実用性を持ったクルマをめざしたという。ソルテラは今後のスバルBEVの礎となるので、今、BEVに求められるさまざまな期待を上回ることが求められた。
ソルテラは、2019年9月に業務資本提携を結んだトヨタとスバルが共同開発したクルマだ。スバルのSUVとして、従来のスバルユーザーにも「紛れもなくスバルだ」と感じてもらえることも意図された。ソルテラの開発では、BEVならではの新しい価値や、スバルが培ってきた「安心と愉しさ」という、スバルならではの価値を詰め込んだそうだ。
スバルは、「ソルテラを、地球環境に配慮しながらも、従来のスバルSUV各車と同様に安心して使えるクルマに仕上げた」と自負している。ソルテラは、「笑顔をつくる会社」を自らのありたい姿に掲げるスバルが、地球温暖化や気候変動に向き合い、将来にわたっても笑顔をつくり続けていくための一歩になる。
発表された日本仕様スペックでは、電気モーターは交流同期電動機。駆動レイアウトはAWD(四輪駆動)とFWD(前輪駆動)があり、AWDは前後に最大出力80kWのモーターをそれぞれ装備し、FWDは150kWモーターをフロントに装備する。電池はリチウムイオン電池だ。一充電走行距離(WLTCモード、日本国内向け基準)はAWDが460km前後、FWDは530km前後となっている。