ブレーキキャリパー、ローター、パッドなどブレーキパーツ関連の総合メーカーとして名高いプロジェクト・ミューの東京オートサロン2022会場ブースには数多くの新製品が並びブレーキの新たなトレンドに関する提案もあり、次世代のブレーキチューニングを感じさせる展示となった。
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特にキャリパーとパッドには注目の新製品を投入してきた。中でもブース内のもっとも目立つ位置に展示されていたのがBSE4 MINIと呼ばれるモデル。鋳造アルミボディ(対向4POT)と専用1ピースローターを採用したモデルで、コペンなどの軽カースポーツに対応するモデル。軽カーのスポーツニーズに応える手軽でありつつハイパフォーマンスなモデルとした。
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もうひとつの注目アイテムは4WD車向けに開発されたXC6。既にラリー参戦車などへの装着実績も持ち、そのパフォーマンスの高さは実証済み。特徴はオフロード走行で問題になるダスト問題。ピストン保護の観点からダストシール部分に工夫を施すことで対策。さらに路面からのヒットによるパイピングの損傷に顧慮し、ボディ外部へのパイプを露出をしない構造としたのも独特。ハイパフォーマンス化するオフロード車に最適なモデルとして注目が集まる。
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またブースにデモカーを展示した新型86への開発も本格化している。中でもバランスの良さを感じさせるのがBSE4と呼ばれる新キャリパー。鋳造ボディ、4POTを備えてコストを下げつつコントロール性の高いブレーキング性能を備えたモデルとなっていてローターを同時投入する際にも予算配分をプランしやすい設定となった。同社にはよりハイパフォーマンスな6POTのモデルもあるので強力なストッピングパワーを求めるユーザーにも幅広い選択肢を用意しているのも同社ならでは。
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ちょっと変わった新製品としてはBSE1に注目だ。こちらは片押し(シングルピストンスライダー)のキャリパーだが、ぱっと見は対向ピストンに見えるデザインを持っている。取り付けてしまえば外側からは片押しには決して見えないのでドレスアップの効果も満点だ。もちろん制動力も十分に高めてくれるのでドレスアップ効果+パフォーマンスアップにも効果ありのモデルだ。
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一方、ブレーキパッドの新製品も展示された。注目モデルとなったのはHC+R3。かなりヘビーにサーキット走行をする(街乗り=2、サーキット=8の傾向)スポーツ指向のユーザーをターゲットにしたパッド。コントロール性重視の性能を備え踏み込んでもしっかりと制動をコントロールできるフィーリングが味わえる。
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さらにCS3 REAR SHOEは“効かないシュー”(フェード性能などはアップしている)として開発されたモデル。近年スポーツ走行で問題になりがちなABSの不要な制御を緩和して、ドライバーの操りやすいブレーキフィーリングを引き出すのが狙い。
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メーカー担当者の話ではドレスアップユーザーが大径ホイールを履きこなしブレーキを強化するケースが多くなっているが、大径ホイールで制動力の不安が出てからブレーキを強化するのではなく、先にブレーキを強化して走りを楽しめるクルマを作った上でホイールをグレードアップするのが走りとドレスアップを共存できる得策だと提案する。
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そのため純正足回りにポン付けできるキャリパーのラインアップも充実しているので、まずはキャリパー&パッドの強化でブレーキをグレードアップする手法でチューニングするのはすでにひとつの正攻法となっている。ブレーキパーツの強化で愛車をもっと楽しめるクルマにグレードアップしていこう。