キャデラックは6月8日、現在開発を進めている新型EVセダン『セレスティック』(Cadillac CELESTIQ)のティザー写真を公開した。
◆キャデラックならではのライトデザイン
セレスティックは、キャデラックブランドの新たなフラッグシップセダンとなる。ラグジュアリーEVの新しい基準を設定するために開発されているセレスティックは、エンジニアリングとテクノロジーを再定義するというキャデラックの取り組みを具体化しているという。
キャデラックが持つデザイン、テクノロジー、パフォーマンスを、セレスティックに表現する。キャデラックならではのライトデザインは、セレスティックでは新たなレベルに引き上げられているという。セレスティックのライトは、ひと目でキャデラックと分かるデザイン。モダンなエッジを備え、活気に満ちてソウルフルな光のシンフォニーが、乗員をセレスティックに招待する、と自負する。
キャデラックは今夏から、セレスティックのショーカーに関する写真や情報を、SNSなどで発信していく予定。キャデラックによると開発の当初から、セレスティックのショーカーは、世界のスタンダードを具現化するために製作されているという。
◆各乗員の好みに応じてガラスルーフの透明度を設定可能
スマートルーフガラスを備えた最初の市販車のひとつになる見通しだ。このスマートガラスでは、各乗員の好みに応じて、ガラスルーフの透明度を設定できる。
フロントシートの乗員向けには、ドライバーの注意散漫を軽減するのに役立つアクティブなプライバシー機能を備えたフリーフォームディスプレイを採用する。後席の乗員には、パーソナライズされたエンターテインメントモニターが装備される。前席と後席の間のコンソールディスプレイには、注意散漫を最小限に抑えるために、空調などの設定機能をエンターテインメントディスプレイから独立させている。
キャデラックは、セレスティックは将来のフラッグシップセダンとして、キャデラックのパイオニア精神を具体化し、ラグジュアリーEVの新基準を設定することに焦点を当てていくという。
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◆GMの第3世代のEVプラットフォームがベース
セレスティックのベースは、GMが新開発した第3世代のEVプラットフォームとなる。GMの新世代EVプラットフォームは、柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。キャデラックをはじめ、シボレー、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの新世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。
GMの新開発グローバルEVプラットフォームは、優れたデザイン、パフォーマンス、パッケージング、航続を追求している。GMが新開発した「アルティウム」バッテリーも採用される。アルティウムは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができるのが特徴だ。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができる。
アルティウムバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhだ。アルティウムバッテリーによって駆動するEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されている。多くの車両が、400Vのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を備える。自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに対応している。