BMWのコンパクトクーペSUV『X2』の次期型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めてキャッチした。
BMWのエントリーモデルであるSUV『X1』と、その兄弟車となるX2は商業的に成功を収めていると言えるだろう。今年6月にはX1の第3世代がリリースされ、コードネーム「U10」と呼ばれるX2もそれに続くことになる。初代にあたる現行型X2は2018年にデビューしており、これが5年ぶり、初のフルモデルチェンジだ。
次期型X2では「FAARスケーラブル」プラットフォームを採用し、多彩なパワートレインに対応する。
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捉えたプロトタイプは厳重なカモフラージュだが、そのスタイリングに注目だ。現行型X2はクーペスタイルのSUVとは言うものの、実際はハッチバックに近いボディシルエットを特徴としている。しかし、次期型では兄貴分『X4』同様の完全なクーペルックに変更されていることがわかる。
フロントマスクは、後方へ伸びるような吊り上がったヘッドライトが特徴的だ。バンパーの大部分は隠されているが、コーナーにはより大型のエアインテークがあるように見える。
サイドを見ると、飛び出すタイプ(フラッシュマウント)のドアハンドルを装備していることがわかる。ベルトラインはかなり急な角度でキックアップしており、なだらかなリアウィンドウと直立したリアエンドを含め、X4のコンパクト版と呼べる出で立ちとなるようだ。
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キャビン内では、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと、10.7インチのインフォテインメントシステムで構成される曲面ディスプレイなど、先行するX1を踏襲するものとなるはずだ。そのほか、ARナビゲーション、インテリジェントパーソナルアシスタント、リモート盗難レコーダーなども装備される。
パワートレインのラインアップは不明だが、最高出力300ps以上を発揮する2.0リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載する高性能モデル「X2 M35i」の設定が期待されている。
X2次期型のワールドプレミアは、2023年終わりと予想される。