11月28日に6年ぶりのモデルチェンジが発表された、日産のミドルサイズミニバン『セレナ』。初代モデルから受け継がれる「BIG」「EASY」「FUN」のコンセプトはそのままに、先進技術と利便性そしてデザイン面でも大幅な進化を遂げた。
今回はその中から、標準グレードからデザイン面でも高級感を増した上位グレード『ハイウェイスターV』の内外装を、詳細写真40枚と共にお伝えする。
◆「ダイナミズム7割、モダニズム3割」のエクステリア
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「ハイウェイスターV」及び「e-POWER LUXION」の2グレードは、フロントマスクを中心にスタンダードモデルと外装デザインが大きく異なっている。標準グレードでは上下に分割されていたフロントグリルが一体化し迫力感を増すと同時に、16インチのアルミホイールは上級グレード専用のデザインへと変更された。
「スタンダードモデルの外装デザインが“ダイナミズム3割、モダニズム7割”を意識して作り上げられているのに対し、ハイウェイスターV、e-POWER LUXIONはその割合を逆転させたイメージ」とデザイナーは語る。ちなみに上級グレード間の相違点は、ヘッドライト脇の「フェンダーフィニッシャー」の色がブラックかガンメタか、という一点のみとなっている。
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またセレナの基本デザイン自体も洗練されたものとなっており、注目ポイントとして「ドア下端のすっきりさ」が挙げられる。ドアの形状とマッチした、立体的な曲線美が特徴のサイドシルは、前席の乗降性も兼ね備えた「裾よけ」のような機能性を加味したデザインになっている。
◆シフトには日産車初のスイッチタイプを採用
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先代モデルから技術的にも大きな進化を遂げた新型セレナ ハイウェイスターV。内装に関して機能面で特筆すべきポイントは、「e-POWER車での8人乗りの実現」と「スイッチ式シフトの採用」の2点だろう。これにより、シンプルかつ上質な運転空間の確保が可能となり、セレナのコンセプトでもある「家族のためのミニバン」としての価値も高められた。
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シートの生地には撥水加工のジャガード織物/トリコットと合皮のコンビがハイウェイスターV専用品として使用されており、凹凸を減らしたデザインはゴミ等の掃き出しを容易にするためだという。3列目のシートもスライド&リクライニング、そして収納が可能となっており、大人数での乗車を快適にするクラス最大級の室内空間が用意されている。
ミニバン最高クラスの室内空間と上質なデザイン、高い環境性能を備えた新型セレナ ハイウェイスターV。発売開始の時期はガソリン車が今冬、e-POWER車が来春の予定で、メーカー希望小売価格は税込みでガソリン車が326万9200円、e-POWER車が368万6100円となっている。