ランドローバーが誇る本格クロスカントリー、『ディフェンダー』に究極のオフロード性能を持つ最強モデル「SVX」が登場する。その市販型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。
「SVX」は、ランドローバーの「SVO」(スペシャル・ヴィークル・オペレーション)による新たなブランドとして、2017年のフランクフルトモーターショーで『ディスカバリーSVX』が初公開。究極のオフロード性能とパフォーマンスを持ち、ジャガー・ランドローバーでおなじみの「SVR」と並ぶ看板ラインとして導入し、2019年に発売予定だった。しかし、コスト削減など不運がかさなり、発売は幻となった。
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だがついにその夢が実現する時が来たようだ。キャリアカーでの輸送中を捉えたプロトタイプのフロントエンドには、より強力なエンジンを搭載し多くの空気を導くための大きな開口部があるように見える。バンパー下部には新たなスキッドプレートが装着されている。
また標準のディフェンダーV8よりフェンダーフレアが広く、「BF Goodrich Trail Terrain T/Aタイヤ」を装着、車高もリフトアップされている印象だ。リアエンドでは、クワッドエキゾーストパイプを装備するなど既存のディフェンダーV8と共通部分も多いが、よりシャープなデザインに進化している。
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パワートレインは、5.0リットルV型8気筒スーパーチャージャーエンジンではなく、BMW「X5 Mコンペティション」が搭載する4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを使用する可能性がある。既存のV8エンジンは最高出力518ps、最大トルク625Nmを発揮するが、BMW製エンジンは最高出力617ps、最大トルク750Nmを発揮する。果たしてディフェンダーSVXではどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
ディフェンダーで見事復活を果たすSVXのデビューは、最速で2023年内と予想される。