ポルシェは現在、主力『911』ファミリー改良新型を開発中だ。これまで多くのプロトタイプを捉えてきたが、今回初めてハイパフォーマンスモデル『911ターボ』の姿をスクープサイト「Spyder7」が捉えた。
ポルシェは通常、開発中の車両に大掛かりなカモフラージュはしないが、このプロトタイプも例外ではなくリアエンドの進化が丸わかりだ。新設計されたエキゾーストパイプシステムは外側に移動され、ディティールは不明ながらディフューザーセクションが拡大されていることが見える。
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LEDテールランプは両端と、中央の一部が隠されている。下段のクリアのLEDストリップも、上段と同様に左右をつなぐデザインとなる可能性が残されているようだ。
大幅に変更されている後部に対し、フロントエンドは現行のまま。その理由は、エアインテークを含むフロントバンパーを大幅に変更し、現在のモデルとは全く異なるデザインになる計画があるからだ、と噂される。つまりまだその詳細を隠している、というわけだ。今後数か月以内には刷新されたフロントエンドを持つプロトタイプが出現する可能性もありそうだ。
またキャビン内では、フルデジタル化されたインストルメントクラスターを装備することがわかっている。
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最大の注目はフラット6ハイブリッドを含むいくつかの重要な技術的アップグレードだろう。詳細は不明だが、ベースモデルの911シリーズと同様に、まずは外部給電機能をもつプラグインハイブリッド(PHEV)ではなく、よりシンプルなハイブリッドとなることが濃厚だ。レーシングカー『919ハイブリッド』譲りのテクノロジーを採用し、環境性能を高めつつも高いパフォーマンスを発揮するものとなる。
現行911ターボは、最高出力580ps、上位の「911ターボS」では640psという高出力を発揮するが、電動化によりさらなるパワーアップが見込まれる。ただし重量の増加も懸念され、現在対策中と思われる。
911改良新型のワールドプレミアは2023年内と予想される。が、ポルシェはすべてのバリエーションを同時に公開するわけではないため、911ターボのデビューは2024年以降となるだろう。