走行中でも同乗者が純正のカーナビやディスプレイオーディオでTV視聴できるようになるデータシステムのTV-KIT。続々登場する新型車にも対応し、新型プリウスにも早くも対応モデルが登場した。
車内のエンターテインメント性能をアップさせる基本機能のひとつになっているTV-KIT。走行中には試聴できない純正の制御を解除して、いつでも同乗者がTVを視聴できるようにするデータシステムのTV-KITだが、すでに数多くの対応車種をラインアップし、クルマを購入したら合わせて導入するアイテムのひとつになっている。
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そんなデータシステムのTV-KITが早くも新型プリウスに対応した。登場したのは新型プリウス搭載の「8インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)」「12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)」「12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)plus」に対応するモデル。
対応モデルはTTV430(切り替えタイプ)/TTV430B-D(ビルトインタイプ)とTTV437(切り替えタイプ)/TTV437B-D(ビルトインタイプ)の2つのシリーズ・合計4モデル。
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いずれも専用の小型スイッチを備えた「切り替えタイプ」と純正風スイッチ(ダッシュパネルのスイッチ空きスペースにビルトイン取り付け可能)を備えた「ビルトインタイプ」をラインアップ。ビルトインスイッチは特にトヨタ純正スイッチと同様のデザインで、空きスイッチスペースに取り付けるのでインテリアに後付け感を加えたくないというユーザーにピッタリのスマートな取り付けになる。いずれのスイッチも操作ひとつでTV-KIT機能のオン/オフを切り替えられ、ワンタッチで純正制御に簡単に戻すことができるのも同モデルの魅力でもある。また取り付けはいずれもカプラーオンで、車両側の配線を加工する必要が無く設置のスマートさも抜群だ。
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純正プリウスの適合モデルとしてTTV430とTTV437の2つのシリーズが用意されている理由は以下の通りだ。TTV430はTV-KITを動作させているとカーナビの自車位置の測位が不正確になる。もちろんTV-KITをオフにすることでまったく純正状態に戻るので自車位置測位も再開される。「TVの視聴をする場合には割り切ってカーナビを利用しない」というユーザーにはこちらのモデルがフィットするだろう。
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一方のTTV437はTV-KITを利用している間にカーナビを利用する場合でも自車位置は動作する仕様になっている(自車位置の精度が低下する場合や自車位置マークがズレるケースがある→ただし走行する中で自動的に修正される)。こちらのモデルは「TV視聴とカーナビを同時に利用することが多い」というユーザーには使い勝手の良いモデルになる。ユーザーの使い方次第で2つのシリーズから選べるデータシステムの新型プリウス適合のTV-KIT。自分の使い方を考慮してモデルを選ぶと良いだろう。
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ところで、TV-KITは純正制御を一時的に解除することでTVの視聴を可能にしているのだが、この解除の処理がクルマの純正制御の高度化につれて年々難しくなっているという。近年の純正カーナビやディスプレイオーディオは車両側の純正機能とも密接に関わっていることが多く、開発は一筋縄ではいかないことが多いのだ。年式や車種などによって制御方法はまちまち、しかもカーナビ/ディスプレイオーディオで処理が異なる場合も多く、同じメーカーだからといって必ずしも全車に適合するわけでは無い。しかしデータシステムでは現車を一台一台用意して開発、動作チェックなども含めて現車での確認をしつつ開発を進めているので安心感が高い。新車がリリースされればいち早く対応車種をリリースして来たのもデータシステムの高い開発力ゆえ、数多くのモデルをリリースする実績からくる経験値の高さも確かな製品開発の裏付けのひとつになっている。もちろん新型プリウスでも綿密な実車確認を行った上でリリースしているので安心して利用できる。新型プリウスの車内エンタメ性能アップにはまずは選んでおきたいアイテムとなった。
次々と対応モデルを拡大中のデータシステムのTV-KIT。新型プリウスに加えてマツダ・CX-60、日産・セレナへの対応も発表している。
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CX-60対応モデルは「10.25インチ(又は12.3インチ)センターディスプレイ+ 地上デジタルTVチューナー装着車 (PHEVは除く)」に適合するモデル。専用スイッチを備えた切り替えタイプ(UTK440)に加えて、ステアリングスイッチを利用してTV-KITのオン/オフを切り替えられるスマートタイプ(UTV440S)をラインアップする。
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さらにセレナ適合モデルは「Nissan Connect ナビゲーションシステム12.3インチワイドディスプレイ装着車」に適合するTV-KIT。TV視聴に加えてカーナビの自車位置測位にも影響を与えないのも特徴。各種運転支援(プロパイロット機能)もそのまま利用できる。切り替えタイプ(NTV439)を用意する。
このように、次々と対応車種を拡大しているので、気になるユーザーはデータシステムのホームページからTV-KITの愛車への適合を検索してみると良いだろう。