アバルトは5月4日、ブランド初のEVのアバルト『500e』(Abarth 500e)のオープン版、「500eカブリオレ」の写真を公開した。
◆ガラス製リアウインドウ付きの電動開閉式ソフトトップ
500eカブリオレには、電動開閉式ソフトトップを装備した。スイッチひとつで簡単に開閉できる。リアウインドウはガラス製として、後方視界に配慮している。
アバルト500eには、フィアット『500』のEVバージョン、フィアット『500e』のモーターを強化して搭載する。最大出力は155hp、最大トルクは24kgmを発生する。0~100km/h加速は7秒と、クラス最高の加速性能を備えているという。バッテリーは蓄電容量が42kWh。出力85kWの急速充電システムが装備されており、バッテリーの8割の容量をおよそ35分で充電できる。
アバルト500eでは、「ツーリズモ」、「スコーピオン・ストリート」、「スコーピオン・トラック」の3種類の走行モードが切り替えられる。ツーリズモモードでは、モーターの最大出力を136hp、最大トルクを22.4kgmに抑え、効率的でありながらエキサイティングなドライビングを追求する。スコーピオン・ストリートでは、回生ブレーキを最大限に活用しながら、高いパフォーマンスを追求する。ツーリズモとスコーピオン・ストリートでは、ワンペダルドライビングを可能にした。スコーピオン・トラックは、最高のパフォーマンスのためのモードになるという。
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◆キャビン内のサウンドを演出する「Key On-Off」システム
「アバルト・サウンド・ジェネレーター」は、アバルトの特長のエンジン音を、EVの500eでも再現するために開発された。「レコードモンツァ」のエキゾーストを備えたアバルトのガソリンエンジンの音を、忠実に再現しているという。
アバルト500eのサウンドジェネレーターには、ガソリンエンジンのサウンドを連想させる「AVAS(車両接近通報装置)」が付属する。このAVASもアバルトらしい音を追求した。さらに、アバルト500eのサウンドジェネレーターは、停車時にオン/オフを切り替えることができる。
アバルト500eでは、「Key On-Off」システムがキャビン内のサウンドを演出する。このサウンドは、ユーザーがアバルト車に乗っていると、すぐに分かる音だという。他のEVと一線を画す音を目指した。中でも、時速20kmを超えた時のサウンドにこだわったという。
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◆頂点に立つグレード「ツーリズモ」を設定
500eカブリオレには、ラインナップの頂点に立つグレードとして、「ツーリズモ」を設定する。内燃エンジン搭載のアバルト車と同じく、パフォーマンスとスタイルを重視し、オリジナルのアバルトサウンドも追求している。
エクステリアには、専用の18インチアルミホイールが装着された。このアルミホイールには、ダイヤモンドカットチタニウムグレー仕上げが施される。インテリアでは、スポーティさとスタイリッシュさを表現するために、アルカンターラを採用した。アルカンターラ&レザーのステアリングホイールや、アルカンターラのエンボス加工を施したダッシュボードによって、スポーティさとプレミアム感を演出している。
ヘッドレスト一体のスポーツシートには、アルカンターラにレーザー加工されたアシッドグリーンのスコーピオンをあしらう。スポーティなダブルステッチが、シートからドアパネルにかけて配された。さらに、フロントシートヒーター、ワイヤレス充電パッド、リアビューカメラ、ブラインドスポットウォーニングなども装備されている。