フォードは、『マスタングGTD』が最も高性能で、史上最速の『マスタング』となった、と発表した。マスタングGTDは、815hpのパワー、664ポンドフィートのトルク、最高速325km/hを誇る。
この馬力とトルクに加え、マスタングGTDは最新のアクティブエアロダイナミクス、カーボンセラミックブレーキ、セミアクティブダンパーを備えたインボードリアサスペンションを搭載。これにより、ニュルブルクリンクでの公式ラップタイム7分以下を目指すという。
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マスタングGTDのチーフプログラムエンジニア、グレッグ・グッドオール氏は、「マスタングGTDを世界クラスのパフォーマンスを持つ最初のスーパーカーにするために開発してきた」と述べる。
マスタングGTDの心臓部には、ポルシェ『911 GT3 RS』を上回るリッター当たりのパワーを持つスーパーチャージャー付き5.2リットルV8エンジンが搭載されている。
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このスーパーチャージャー付き5.2リッターV8エンジンは、マスタング初のドライサンプオイルシステムを採用しており、持続的で過酷なコーナリング中でもエンジンを潤滑することができる。このシステムにより、最大エンジン回転数は前モデルの5.2リットルV8よりも100rpm高い7650rpmに達する。改良された吸気および排気システム、標準のチタン製排気システム、小型のスーパーチャージャープーリーが、このエンジン出力を実現している。
さらに、マスタングGTDは最高速325km/hを達成するために必要なパワーだけでなく、リアウィングの角度を変え、車の前部にフラップを作動させるドラッグリダクションシステムを備えている。これにより、速度とグリップのためのダウンフォースのバランスを最適化することができる。