アストンマーティンは、新型電動スーパーカー『ヴァルハラ』を欧州で発表した。
ヴァルハラの心臓部には、828psを発揮する4.0リットル・ツインターボV8エンジンと、251psを供給する3基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインを搭載。これにより、クラス最高水準の最高出力1079psと最大トルク1100Nmを実現している。内燃エンジンは、1リットルあたり207psというアストンマーティン史上最高の比出力を達成した。
パフォーマンス面では、0-100km/h加速が2.5秒、最高速度は電子制御リミッターにより350km/hに設定されている。革新的なアクティブ・エアロダイナミクスにより、240km/hで600kgを超えるダウンフォースを生み出し、最高速度まで維持する。
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ヴァルハラには4つのドライブモードが用意されており、ドライバーはセンタースタックにあるロータリースイッチで自由に選択できる。ピュアEV、スポーツ、スポーツプラス、レースの各モードは、パワートレイン、サスペンション、アクティブエアロなどの設定が異なり、それぞれ特徴ある走行特性を実現する。
ピュアEVモードでは、フロントアクスルのモーターのみで駆動し、航続距離は14km、最高速度は140km/hに制限される。
アクティブ・エアロダイナミクスシステムは、フロントおよびリアウイングの迎角を速度に応じて調整し、幅広い性能域にわたって空力バランスを一定に保つ。レースモードでは、リアのTウイングが255mm持ち上げられ、最大限のダウンフォースを生み出す。
高度に統合された車両ダイナミクス制御システム(IVC)は、サスペンション、ブレーキ、ステアリング、アクティブエアロ、パワートレインを監視し、あらゆる状況での最適なパフォーマンスとドライバーとの一体感を追求している。
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