ランチアは2025年1月11日、ベルギーで開幕する「ブリュッセルモーターショー2025」に、新型ラリーカー『イプシロン・ラリー4 HF』を出展する。
この新型車は、若手ドライバーの育成を目的に開発された競技用車両。1.2リットル3気筒エンジンを搭載し、最高出力212hpを発揮。5速ドグリングギアボックスと機械式リミテッドスリップデフを採用し、前輪駆動方式を採用することで高い機動性と性能を実現する。
ランチアは、この新型車のデビューに合わせて「トロフェオ・ランチア・ラリー」を開催する。2025年のイタリアラリー選手権6戦で実施され、各レースの優勝者と年間チャンピオンに総額約30万ユーロの賞金が用意される。さらに、年間チャンピオンにはランチア・コルセHFチームの公式マシンでの走行機会が与えられる。
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新型車の開発には、1980年代から90年代にかけてランチアで活躍し、イタリア人ドライバーとして最多の成績を残したミキ・ビアジオンが協力した。ビアジオンは特に、新型イプシロンの反応性、快適性、静粛性を高く評価している。
イプシロン・ラリー4 HFは、ステランティス・モータースポーツ・レーシングショップで注文可能で、価格は7万4500ユーロ(約1224万円)からとなっている。
ブリュッセルモーターショーの初日には、ミキ・ビアジオン自身がイプシロン・ラリー4 HFのお披露目を行う予定。ランチアは、この新型ラリーカーを通じて若手ドライバーの育成と、市販車への技術転用を目指している。