ホンダは4月2日、F1日本グランプリの事前イベント「F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025 PRE-EVENT」の中で、今秋発売予定の新型ハイブリッドクーペ『プレリュード』のパレード走行を披露。これまでヴェールに包まれていたインテリアを初公開した。
同イベントは4月2日17時まで、東京お台場で開催。F1ドライバーやホンダ関係者によるトークイベントや、F1体験型コンテンツなどを通じて、今週末4月4日~6日に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリへの期待を高める。イベントの目玉としておこなわれた「Red Bull Showrun × Powered by Honda」でのF1マシンのショーランでは、マックス・フェルスタッペンや角田裕毅ら現役ドライバーによる走行を披露。そして量産を予定している新型EV『Honda 0 SUV』と、『プレリュード・プロトタイプ』のパレード走行をおこなった。
プレリュードはコンセプトカーとして初公開されたのが2023年10月のジャパンモビリティショー。往年の名車の名前を受け継いだ2ドアクーペの復活と話題になった。2024年12月には、最新の「e:HEV」ハイブリッドシステムを搭載することが発表され、ハイブリッド車ならではの「操る喜び」を実現する革新的な新ドライブモード「Honda S+ Shift」の採用も明らかに。そして2025年1月の東京オートサロンでは、カスタム仕様のプロトタイプを公開するなど、発売に向けて新たな情報を提供し続けている。
そして今回、パレード走行に合わせてインテリアが初公開された。この車両、「プロトタイプ」と冠しているものの、これまでのショーで展示されてきたものとは異なり“ほぼ市販車”と言って良い状態となっている。イベント直前のタイミングで撮影することができた車両の写真とともに、その内容を紹介する。
◆グライダーの高揚感を表現したエクステリア

新型プレリュードは、「アンリミテッド・グライド」をコンセプトに開発。青い空と青い海の間を白いグライダーがどこまでも滑空していく、そんな世界観を表現するモデルだという。かつての歴代プレリュード(1978年~2001年)では、上質な2ドアクーペとして人気を博し「デートカー」としても親しまれ市場を牽引した。約25年ぶりに復活するプレリュードでは、電動化の新たな挑戦を掲げ、新時代のハイブリッド車の価値を提案する。
エクステリアは、コンセプトに掲げるグライダーの高揚感を「グライディング・クロス・スタンス」というワードの下、デザインに落とし込んだ。“クロス”とある通り、車体のフロント側のバンパーからサイドを通りリアで絞り込まれる流れと、リアフェンダーからフロント側に向かって落ちていく流れ、この2つの流れがクロスすることでフロント側で躍動感を、リア側で軽快感やクーペとして薄さを表現、全体としてダイナミックな美しさを表現したという。

ボンネットは低く、ルーフラインは伸びやかなシルエットとなることに注力した。ルーフ後端の「シャークフィンアンテナ」を廃しているのも、このプロポーション実現のために開発陣がこだわったポイントだ。
ディティールでは、フロントバンパーとリアバンパーの中央にブルーのアクセントを配した。ブレーキキャリパーもブルーとし、開発コンセプトの「アンリミテッド・グライド」で描いた“青い空、青い海”感を演出する。ブレーキキャリパーに描かれた「Prelude」のロゴは、ホイールのスポークの間からも見えるようサイズを細かく調整したというこだわりようだ。またブルーのアクセントは、新型プレリュードを象徴する意匠としてインテリアにも盛り込まれている。
◆「手ごみ感」満載のインテリア

そして初公開のインテリアだ。インテリアもグライダーに乗っているような高揚感をデザインで表現したという。ひとつは「行き先を誘う視界」。クルマがどの方向を向いているか、サイズ感を掴めるか、「手の内感があるか」にフォーカスし造形した。インストルメントパネルを水平基調とし、フロントフェンダーからドアのアッパートリムまで面が連続して見えることで、車両感覚を掴みやすくなっている。
「直感スポーツHMI」ではメーターやステアリング、センターコンソール、スイッチ類を瞬間認知ができて、直感的に操作できることをめざした。

もうひとつが「着心地フィット」。歴代のプレリュードが男女のデートカーであったのに対し、新型では夫婦や親と子、さまざまな形のデートを演出する新時代のデートカーだとしており、助手席の特別な人と2人で楽しめる空間づくりをめざした。具体的な部分では、運転席と助手席でシートを作り分けた。運転席はよりホールド性を重視した作りに、助手席はより座り心地がよく、乗降性を高めるためにサイドシルを柔らかい素材にした。ドアの形状も、足が当たりにくいように抉れた造形になっているのもプレリュードのおもてなしポイントとなっている。
カラーは、ドアを開けた瞬間に目を惹きつけられるようなコントラストの強いものとした。ターゲットユーザーを幅広く想定しているため、時代・世代を超えたトキメキを生むコーディネートを意識した。ホワイトを基調に、深いブルー(ネイビー)を組み合わせることで、軽快感と包み込むような安心感を表現したという。ダッシュボードに配した「Prelude」のロゴをはじめ、プレリュードのヘリテージを感じさせるアクセントも散りばめることで、ホンダいわく「手ごみ感」(仔細まで手が込んだつくり)を味わえるものとなっている。

使いやすさ、おもてなし面においてはホンダらしさを発揮しつつ、「特別なクルマ」としての上質感を表現した新型プレリュードのインテリア。実際に見て触れる機会にはホンダの言う「手ごみ感」を感じてみてほしい。
◆「F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025」で展示
プレリュード・プロトタイプは、4月4日から6日まで東京お台場で開催される「F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025」のホンダブースでも展示予定。同イベントでは鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリのパブリックビューイングのほか、音楽ライブ、歴代F1カーの展示や体験型コンテンツなどが開催される。会場はお台場特設会場、各日10時00分~20時00分の開催となる。