スズキのオランダ部門は、コンパクトカー『スイフト』のワンオフモデル「AllGrip FX」を発表した。AllGrip FXは、日常の使用だけでなく軽いオフロード走行も楽しめる多目的モデルとして開発された。
「FX」は「Fun(楽しさ)」と「eXplorer(探検者)」を意味し、この車両のコンセプトを端的に表現している。泥濘の林道から雪に覆われた山道まで、さまざまな路面状況に対応できるよう設計されている。

AllGrip FXの核心技術は、スズキの全自動四輪駆動システム「AllGrip Auto」だ。前輪がグリップを失うと、ビスカスカップリングを介して瞬時に後輪にトルクを分配。雨、雪、泥、未舗装路などの悪条件下でも、安定した走行を可能にする。
車高は通常のスイフトより32mm高く設定され、195/55R16のオールシーズンタイヤを装着。これにより、軽度のオフロード走行や未舗装路での走破性が向上している。

外観は冒険心をくすぐるデザインに仕上げられている。ルーフキャリア、ホイールアーチモール、LEDライトバーなどが装着され、たくましさを演出。インテリアには、レザーシートや防水マットが採用され、アウトドア使用を想定した仕様となっている。
スズキは「Serious About Fun(楽しさへの真剣な追求)」をモットーに掲げており、AllGrip FXはその具現化といえる。
