乗車時間が長い土地柄
皆さん、こんにちは。
今回お伺いさせていただいたのは福井県木田にある「La Luz del norte(ラ・ルース デルノーテ)」。こちらは本サイトのショップ検索でご紹介している「La Luz」の姉妹店にあたるお店です。お店の名前はスペイン語で「光」を意味し、デルノーテは「北」。つまり、本店の北に位置するショップということを表しているのです。
ラルース取締役営業統括の米田宗司さん(左)とレポーター・やまさきえみ(右)
迎えてくださったのは、同店取締役営業統括の米田宗司さん。店内はログハウス調で統一されており、大きな水槽も! んん? 「ニモがいないヨ…」
「よく見るとエビちゃんがいるんですよ」と教えてくれた米田さんに、まずはデルノーテの特色について伺ってみました。
「ココがオープンして、今年で8年目に入りました。基本は『地域密着』型の店作りを目指していることでしょうか。この地域の移動手段は、通勤は当然のこととして、例えばジュース1本買いに行くのもクルマを使うんですね。ですから、必然的にクルマの中にいる時間が長い。その間の『楽しめる空間』を提案するのが、僕たちの役目だと考えています」
店内を見渡すと、これまでに手がけたクルマのスナップがた〜くさん! 輝くイルミネーション、ピンクで縁取られたステアリングにお揃いのシート、そのどれもが個性的。眺めているだけで、ちょっと楽しい気分になりますネ! 米田さんによれば、こちらのショップには20〜25歳の若い世代のお客様も多く来店されるとのことで、カーオーディオの導入と同時に、スナップ写真にあるような「デコレーション」の依頼も受けることが多くあるそうです。
「音楽が楽しく聴けるだけでなく、友だちとか彼女に『オレのクルマってこんなにカッコいいだろう?』とアピールもできるというのも、デコレーションの魅力なんだと思います」と米田さん。おそらく、地元の若者たちにとって米田さんは『頼もしいアニキ』のような存在なんでしょうね。その証拠にお客様が頻繁に『新しい何か』を探しに、また相談にやって来るそうです。そうして、こちらのお店に通っていた若いお客様たちが、やがて家庭を持ち、家族もでき、お店とともに年齢を重ねていくのだそうです。
羨ましい信頼関係だと思いませんか? このようなお客様との確かな絆をキープし続ける、その秘訣はそこにあるのでしょう? 米田さんが、初めて相談に来られたお客様に対して提案するシステムプランを訊きました。
デッドニングなどの基本的なベース部分は必要なものの、現在は純正でもレベルの高いスピーカーが搭載されている車種も増えてきていることから、ヘッドの交換から始めましょう、というケースが多いのだそうです。というのも、走行中しかもCD/DVDの回転系メディアの再生という不利な条件では、ヘッドの精度によって、かなりのバラつきがあるというのです。
「ヘッドのピックアップ(CDの音楽信号を読み取る場所)やそれ自体の精度はモデルによって異なっています。場合によっては30%ぐらいしか読み取れないこともあるんです。これでは、どんなに高いアンプやスピーカーを取り付けても30%以上の情報を引き出すことは難しい。だから、最初にヘッドの交換を薦めるようにしているんですよ。でも、勘違いしないで頂きたいのは、決して価格の高いモデルを推奨している訳ではありません。音の良さに加えて、左右の時間調整ができる6〜7万円位のモデルを選べば格段に音は良くなると思います。最近は、BEWITHのMM-1(コンパクトフラッシュを使った、メモリーオーディオプレーヤー)もおススメですね。こちらは価格も張るので、実を言うと、僕自身がこのモデルに対して納得するまでに時間がかかりました。しかし、何度も聴くうち『やっぱりコレはスゴイぞ』と。今では、この製品は安心してお客様に薦められる、と感じているんです。僕は自分が本当に納得した製品でなければお客様に薦められない性格なんですよね」
こちらは米田さんおススメのBEWITH MM-1のスタイルを受け継ぐアキュレートアンプ・A-110S
音作りは、お客様からの具体的な要望を踏まえつつも「原音に近い音+α」という方針で進めて行くそうです。そして米田さんが最も大切にしているのは「長時間聴いていても疲れないこと」。なぜなら、こちらに来店されるお客様の多くは、車内にいる時間が長いからです。