カロッツェリアのカスタムフィットスピーカー・新Vシリーズ、そしてHVT方式採用のパワードサブウーファー・TS-WH1000Aの実力を、プロショップへのインタビューで探ってきた当企画。
神奈川の実力ショップ、カーファイの小金井さんからも、新Vシリーズについて有意義なお話をお聞きできたのでご紹介させていただく。
ちなみに小金井さんは、これまでのVシリーズについても評価していたとのこと。
「良い製品だと思っていましたよ。価格相応の音がしますし、カロッツェリアらしい音が聴けますから。取り付け性も高いので、大がかりな加工をしたくないというお客様におすすめできるスピーカーでした。ただ、ツイーターマウントの角度調整幅がもう少しあればいいなとは思っていました。それ以外には特に不満に思う部分はありませんでした」
さて、新Vシリーズについてはどうだろうか。
「発表会に行けなくて音を聴けなかったのですが、周りの評判が良いので気になっていました。お客様でこれをという方がいらっしゃったので装着する機会を得られて、それで初めて音を聴きました。
取り付ける前に製品を見て、これは良さそうだと感じましたね。ミッドの作りにRSスピーカーを彷彿とさせる部分が多々ありましたし、ツイーターも10RSに似ていて、期待が持てました。
取り付けて聴いてみて、衝撃を受けました(笑)。今までのVシリーズとは全然違う音でした。雰囲気が違いますね。もちろん、取り付ける車種の環境や取り付け方など、それぞれで条件が違いますので一概には比べられませんが、情報量が圧倒的に増えています。低域が下までスムーズに良く鳴るところも良いと思ったポイントです。
ツイーターの角度調整幅が増えていることも好印象ですね。ダッシュボードの形状が左右非対称のクルマでも、角度合わせがしやすくなりました」
従来のVシリーズを評価していた小金井さんをもってしても、音質性能が圧倒的に向上していると言わしめる新Vシリーズ。さらに語っていただいた。
「最近は、サイバーナビやダイヤトーンのサウンドナビなど、音が良いナビを使ってオーディオに目覚める人が増えてきました。そのような方たちに新Vシリーズは特におすすめできます。音に目覚めた方たちですから、2~3万円のモデルでは満足されませんよね。10万円くらいの予算で考えている方にも自信を持っておすすめしています。1クラス上の製品を脅かす性能を持っていると思いますよ。ちなみに新しいVシリーズの場合は、ツイーターをAピラーやミラー裏に埋め込んで取り付ける方が多いんです。取り付け的にも本格仕様を望まれる方が多いですね」
最後にまとめていただいた。
「新Vシリーズなら、今後パワーアンプを増設したり、サブウーファーを導入したり、ステップアップしてますます良くなると思います。長く使っていけるスピーカーですし、その気にさせてくれるスピーカーですね。カーオーディオ好きを増やしてくれる製品じゃないかと大いに期待しているんです」
リーズナブルな本格機、というのが小金井さんの評価だ。新Vシリーズは、カーオーディオに目覚めた人に手軽に本格的な音を提供してくれるスピーカー、こう言って間違いなさそうだ。