今週から2週にわたって紹介するのは、初のカスタムオーディオに挑戦したという千代さんのインプレッサ。
製作を担当したのは福井県のcustom&car Audio PARADAだ。高音質で定評のユニット群を魅せるインストレーションでセットアップするという、音とドレスアップの両立がテーマとなった。
オレンジ使いが印象的な広いバッフルを備え
サブウーファーの能力をフルに引き出す
このクルマが初のオーディオインストールとなったオーナー、音の良さだけでもカスタムのカッコ良さだけでもない、その両方を一台で達成するハイファイ+カスタムの両立を目指したのがポイント。スピーカーやアンプなどのユニットは厳選し、徹底した高音質システムをデザインした。
そんなオーナーはもともとトゥイーターのピラーへの埋め込み加工をきっかけにカスタムオーディオに突き進んだとか。見どころとなるのはラゲッジだ。サブーファーはローエンドを存分に伸ばすことと&低域のスピード感を重視してカロッツェリアのTS-W1000RSをチョイスし良質な低音を響かせる。
さらに高音質サブウーファーの魅力を存分に引き出すため、ラゲッジのほぼ全面を使って広大なバッフル面をデザインする。フラットな面によって十分なバッフル効果を引き出しているのだ。またデザイン面で印象的なのはオレンジの人工スエード(音の反射を適度に抑える生地チョイスという側面もある)を効果的に使った表面処理だ。デザインされた周辺パネルとの二重構造を持ち、単調になりがちなフロアデザインに立体的な表情を作り出している。
音質重視のレイアウトを徹底し
パワーアンプはシート下に凝縮させる
パワーアンプ群はすべてシート下にまとめてインストールされている。これはRCAケーブルやスピーカーケーブルを最短距離にするための配置だ。助手席下にビルトインされているのはブラックスのNOX4(フロントスピーカーをドライブする)。ショップのデモカーに装着されていたのを聞き、滑らかで力強いサウンドに惚れ込んでチョイスしたという。
サブウーファーをドライブするパワーアンプは運転席の下にインストールされるJLオーディオのHD750/1。省スペースモデルながらパワフルなドライブ能力でRSスピーカーのサブウーファーをコントロールする。フロントスピーカーに装着したブラックスのリファレンスとのマッチングも良く、各帯域をバランス良く再生する。
LEDを使って淡くライトアップされる
ラゲッジフロアは派手さと落ち着きを両立
二重構造になっているラゲッジフロアの段差部分にLEDが仕込まれているのもポイント。オレンジのパネル面をLED光が淡く照らし出し、フロア全体をショーアップしている。音質を徹底追求するオーナーは音質を考慮してショーアップが不要なときにはLEDをオフしてわずかなノイズもシャットアウトするメカニズムも備えている。イメージカラーのオレンジはコクピット周辺を含めて用いられ、グレー系のベース色とのコントラストにより派手すぎない落ち着いたムードを作り出している。
カスタムインストレーションとサウンドクオリティを両立させたこのインプレッサ。ラゲッジの作り込みに加えて、コクピットまわりのカスタム処理やシステムデザインも見どころたっぷりだ。ハイファイとカスタムを見事に融合したインストレーションについて次週も引き続き紹介していくので、合わせてチェックして欲しい。