サーフィンを楽しむためのトランポ仕様として、加えてファミリーカーとして活躍中のダッジラム。栃木県のlc sound factoryが製作したこのクルマ、フロントまわりにも数多くのカスタムと工夫が込められ見どころも満載だ。サウンドの狙いなどもリポートした。
高性能なオーバルスピーカーで
手軽に高音質&音の広がりを引き出す
サウンドの良さは引き出したいが手軽にシステムを構築したい、そんなニーズからオーナーがチョイスしたフロントスピーカーはロックフォード・パワーシリーズの3ウェイコアキシャルスピーカー「T1693」だ。オーバルモデルならではの充実の中域再生に加えて、内蔵アンプでもしっかりと鳴る扱いやすさもチョイスの理由。
コアキシャルスピーカーならではの「音のまとまり」感もオーナーがこだわった部分でもあった。加えてオーバールモデルは音の広がりを出すのにも向いているため、フロントシートで振動板が隠れがちなダッジラムの場合でも、高音質をリスナーに届けてくれるのも魅力となっている。
そんなオーバルスピーカーをドアの純正位置にインストール。周囲のドアパネルは人工スエードで仕上げステッチを施してアクセントを施す美しい処理が見られる。またオーバルスピーカーの周囲にはアクリルのリングを配してスピーカーのアウトラインをライトアップ、存在感をアピールしドレスアップ効果も満点だ。
8インチナビをビルトインするダッシュは
ビス使いの印象的なパネルデザインを施す
フロントスピーカーやリアスピーカーをナビの内蔵アンプでドライブするのも手軽なシステムを狙ったこのクルマならでは。ナビにはアルパインの8インチモデルであるVIE-X088Vをチョイスしている。
ダッシュへのナビのビルトインにもこだわりのデザインが投入されているので注目してみた。8インチモニターをビルトインするため純正オーディオ部の周辺を加工、さらにモニター周辺には化粧パネルをワンオフし、ダッシュに違和感なく溶け込むデザインとしている。グリル部はあえてビス止め処理とし、骨太なアメリカンバンの内装イメージを反映させるデザインとした。
サイドウォールへのモニターのビルトインなど
他では見られない個性的なモニター使いに注目
モニター使いにもこだわりいっぱいだ。天井からのフリップダウンモニターに加え、ヘッドレストへのモニターの埋め込みも施す。しかしそれだけでは飽きたらず、左サイドウオール(2列目&3列目)にパネルを設置して7インチモニターをビルトインしている。これは後席で寝ころんだ子供達も映像を楽しめるようにと設置したもの。キャビンスペースのデザイン的なアクセントにもなっているのも見どころだ。
センスの良いカスタム処理を随所に施したダッジラム。オーナーの趣味のクルマとして、同時にファミリーカーとしての魅力を一段とアップさせた機能的なカスタム・オーディオマシンとなった。